7月下旬、道路沿いにある家のブロック塀の上に「ナツメ(棗)」の実が生っている枝を見つけました。
塀の内側に大きなナツメの木があって、何本かの枝が外側に垂れ下がっていたのです。
しょっちゅう歩いている場所なのに、実が生って初めてここにナツメの木があるのが分かったのです。
まだ緑色のナツメの実でした。
撮った写真を見たら後ろの方に小さく花が写っている枝もありました。
花を拡大してみました。
黄色と薄緑色の小さな花でした。
ナツメの花は6~7月ごろに開花するらしいので、きっとこれが最後の花だったのでしょうね。
そして2ヶ月後、9月下旬の様子です。
オレンジ、黄色、赤とさまざまな色の実に変わっていました。
今後これらの実は赤~赤黒に熟してくるのでしょう。
この実は食べられます。
そのままだったり、ドライフルーツにして食べることができます。
また、漢方薬にもなっていて、干したナツメの生薬は『大棗(たいそう)』と呼ばれています。
ナツメは日本に自生しない外来種とされていますが、飛鳥時代から既に日本には入っていたようなのです。
『万葉集』にもに詠まれているし、奈良市にある『長屋王邸』の発掘時の出土品の中にも『棗』と書かれた木簡も見つかっているそうです。
学名:Ziziphus jujuba
英名:Jujube
別名:オオナツメ、タイソウ
科名・属名:クロウメモドキ科 ナツメ属
原産地:南ヨーロッパ、西南アジア、中国