映画とライフデザイン

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悪魔のような女  シャロン・ストーン

2010-12-18 20:45:02 | 映画(洋画 99年以前)
「悪魔のような女」はシャロンストーン主演による96年のリメイク映画である。。
もともとはフランス映画でラストの結末が有名だ。妻と愛人が組んで男の殺害を計画するなんて話はおそろしい。「この結末は誰にも話さないでください」なんてキャッチフレーズを持つ。スリラーの色彩が強い。それを現代版にアレンジしている。



郊外の寄宿舎のある学校で、もともと妻が親から引き継いだ学校で夫の理事長は公然の愛人として数学の女教師シャロンストーンと付き合っていた。しかし、横暴な理事長に腹をたてた妻と愛人が共謀して、夫の殺害計画を練り、実行しようとする。
彼女たちはピッツバーグにあるシャロンのアパートへ向かった。妻は離婚話がしたいと理事長を呼び出した。愛人教師シャロンは理事長に姿を見られないようにし、隣家の夫婦の家で過ごしてアリバイを作った。そして睡眠薬入りの酒を飲んで昏睡状態の理事長を、2人でバスタブに沈める。激しい格闘の末についに理事長の息の根も止まり、夜中に二人で死体を運んで学校のプールに沈めるが。。。。

原作はフィルム質が悪く、古ぼけた画像が鮮明でないのがたまにキズである。しかし、名匠アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督の作品とあって、恐怖感を強くかりたてる。

そのリメイクはどうかと期待をしてみた。40年後の作品とあって画像技術がかなり発達しているわけである。でも原作と比較して少し物足りなかった。クルーゾ監督の作品で見せた恐怖感は天下一品だ。この映画で影響を受けた人はなんと多いのであろうかと思う。でもその恐怖感が弱い。



リメイク版ではかなり猟奇的なシーンが見られたが、意外に怖くはなかった。なぜだろう?
結末はあえて複雑にしている。でもこれでいいのであろうか?
原版での愛人役フランスの名優シモーヌ・シニョレは日本のプロレスラー神取忍を思わせる風貌を持つ。その彼女よりも美しい美貌をもち、普段よりも悪人の相を見せるシャロンストーンは適役の気がする。でも恐怖感をさそわない。
クルーゾ監督の妻が前作で、理事長の妻を演じていた。彼女は「恐怖の報酬」でも出演している。そのか細さとイザベル・アジャーニと通じるところはある。しかし、何かちがう。

もう一度元の作品を見てみよう。

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