映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

映画「ジゴロ・イン・ニューヨーク」 ジョン・タトゥーロ&ウディアレン

2015-02-08 07:17:47 | 映画(洋画 2013年以降主演男性)
映画「ジゴロ・イン・ニューヨーク」は名脇役ジョン・タトゥーロ監督による2014年の作品


ウディアレンの映画は欠かさず見るようにしている。タイミングが悪くいけなかったが、ジョン・タトゥーロ監督の作品とはいえ気になっていた。
失業した本屋の元店主と花屋でバイトする男が、ひょんなことからジゴロ稼業を始めるという話だ。ストーリー的にはどうってことないが、ニューヨークブルックリンを映す映像が色鮮やかで、アレンの映画を思わせるセンスの良い音楽が心地良い。ウディアレンもいつも通りに早口でしゃべりまくる。個性的な美女が2人をとりまくパターンまで同じで、注釈を聞かなければ、アレンの映画だと誰しもが思うだろう。傑作とまでは思わないが、気分よく映画を見れた。

ニューヨーク・ブルックリンで祖父の代から続く本屋をたたむことになったマレー(ウディ・アレン)は、友人のフィオラヴァンテ(ジョン・タトゥーロ)相手にボヤいていた。妻は働いているが、4人の子供を抱えて失業したマレーは、かかりつけの皮膚科の女医パーカー(シャロン・ストーン)からレズビアンのパートナーとのプレイに男を入れたいと相談を受け、1000ドルで紹介すると持ちかける。マレーは、定職に就かず、数日前から花屋でバイトを始めたフィオラヴァンテをおだて、ジゴロデビューさせる。


パーカーと2人だけのお試しから戻った彼は、500ドルのチップまで持ち帰ってきた。ポン引きの才能を発揮したマレーは軽快な営業トークで客層を広げ、フィオラヴァンテは女性の気持ちを理解すると言う隠れた才能で女性を惹きつけていく。

マレーは、彼と違って厳格なユダヤ教宗派の高名なラビの未亡人アヴィガル(ヴァネッサ・パラディ)に熱心な営業をしていた。若く美しい彼女がずっと喪に服しているのを見たマレーは、フィオラヴァンテの“セラピー”を受けるよう説得する。フィオラヴァンテのアパートで背中をマッサージされたアヴィガルは涙を流し、その理由を聞いたフィオラヴァンテは心を揺さぶられる。そして2人は、普通の恋人同士のようにデートするようになる。


しかし2人の恋は、ジゴロにとってはご法度、ユダヤ教徒にとっては禁忌だった。アヴィガルに想いを寄せる幼馴染のドヴィ(リーヴ・シュレイバー)の告発により、ユダヤ法の審議会にかけられるマレー。ポン引きの罪は石打ちの刑だという、まるで中世のような裁判だった。そのころ、フィオラヴァンテも自分の恋のせいで窮地に陥っていた……。(作品情報より)

ジゴロ役で役得だなと思わせる部分もあるが、ウディ演じるマレーが取り分の4割をもっていってしまうのでなんかズルイなあといった感じだ。最初は夜の腰の動きは好調そのもので、「顧客満足度」も高かったが、恋をするにつれ役に立たなくなってしまう。それでは顧客はとれない。

1.シャロン・ストーン
ニューヨークのセレブ医師の役だ。まさに適役である。レズビアンの彼女がいるのに、お金は山ほど持っているから男を含めて3pで遊びたいという願望をもつ。もう50代半ばを過ぎたのに、現役の「女」を演じられるのが凄い。「氷の微笑」での強烈な印象は20年以上たってしまった今でも脳裏に残る。久々に見てみたくなってしまった。少し股を広げ気味にソファに座る姿はあの映画のオマージュか?


2.ソフィア・ベルガラ
シャロンストーンのレズのお相手である。この女もすごい。「マチェーテ・キルズ」でのSM女王のようなふるまいには目がくぎづけになった。「蜘蛛女」のレナオリンを思わせる怪演だ。


ジョン・タトゥーロ演じるフィオラヴァンテときっちり向かい合い、そしてダンスする場面がある。この感じがいい。


3.ヴァネッサ・パラディ
割と濃い目の2人と対照的な存在だ。英語を話す映画は初めてだという。ウブな感じをあえて醸し出してコントラストをだした。
ガッツルの肉料理のあとで、薄い味付けの料理を食べるようなイメージだけど、主人公は一気に狂ってしまう。



4.ウディアレン
機関銃のようなトークはいつも通り。最近は年をとり、自ら出演するパターンが減ってきているが、「ローマにアモーレ」に次ぐ出演だ。自分がでない時でも自分の代わりにアレン調に話をさせる誰かを出演させているが、今回はしゃべりまくってすっきりしただろう。160cmと言われる彼からみると、2人の悪女風の女は好みなんじゃないかな?と思いつつ見ていた。

(参考作品)

ローマでアモーレ
ウディ風ローマでの恋模様


氷の微笑
シャロンストーンの奔放な姿


マチェーテ・キルズ
ソフィア・ベルガラのおっぱい機関銃に注目

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 映画「2つ目の窓」河瀬直美 | トップ | 映画「女の園」 高峰秀子&... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画(洋画 2013年以降主演男性)」カテゴリの最新記事