映画とライフデザイン

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映画「パパが遺した物語」 ラッセルクロウ

2015-10-07 19:54:49 | 映画(洋画 2013年以降主演男性)
映画「パパが遺した物語」を映画館で見てきました。


もともと父娘の交情を描いた映画は好きで、予告編でピンと来て見に行ってきました。母を交通事故で亡くした後に父娘で生活することになった時の2人の話と25年後セラピストになっていた娘が精神の安定を失いながらも再生していこうとする話を交互に語っていく。
こういう映画にはいつも涙腺を刺激されるが、今回はまったくそうならなかった。
ここまで泣けないのはちょっと期待外れということかな。

作家ジェイク(ラッセルクロウ)は浮気を妻に見つかり、車の中で攻め立てられている時に交通事故を起こしてしまう。夫はなんとか助かるが妻は亡くなってしまう。結局7歳の娘ケイティ(カイリー・ロジャーズ)と2人で暮らすことになる。ところが、仕事がうまくいかないことで躁うつ病を発症し、かなり強い発作をおこすようになり長期の入院を余儀なくされ、娘は妻の姉(ダイアンクルーニー)の家族のもとで預けられる。7ヶ月たって退院して、娘を迎えにいくと、義姉より養女に欲しいと言われる。父ジェイクは当然拒否し、娘を連れ帰る。その後も義姉夫婦は作品が売れず困窮している父への不信感から引き取ろうとするのであるが。。。


25年後、ケイティ(アマンダ・サイフリッド)は大学院で心理学を学び、心理セラピストになっていた。しかし、幼少時のトラウマがあるせいか、精神的に不安定で夜バーで一晩限りの関係をもつ男あさりをすることがあった。その後父の作品を読んだことがあるという作家志望の青年キャメロン(アーロン・ポール)と知り合う。


会話を重ねるうちに一気に魅かれていくのであるが、長い間に身についていた悪い習慣から抜けきれずにいて、夜1人で飲んでいる時に男を誘惑してしまう。それがキャメロンにもわかってしまうのであるが。。

それにしても脇役の顔触れすごいよなあ。ジェーンフォンダ、オクタビア・スペンサーのアカデミー賞受賞組だけでなく最年少でアカデミー賞主演女優賞の候補になったクヮヴェンジャネ・ウォレス、フランスの美人女優ダイアンクルーガ―などちょっと良く集めたよね。でも活かせていないんじゃない。泣けない期待外れの話をするのもちょっとどうかと思うけど、ネタバレありでちょっと語ってみる。

1.父親(ラッセルクロウ)
なかなか作品がうまく書けずスランプになり、躁うつ病になってしまうという構図はありがちだ。ここではかなり強い発作を発症する場面を序盤戦から何度も映す。2回もアカデミー賞の主演男優賞をゲットした実力があるラッセルクロウだけにこのあたりの演技は抜群で、症状を研究して演技に臨んだ感じもうかがえる。でもそれだけなんだよなあ。


7ヶ月間預けた先の義姉に養女にするということを何度も言われる。それ自体もストレスを加速させる原因だ。しばらく子供を預かった母親が、育てた子供から離れたがらないなんて話は自分の身内にもよくあるしわかるけど、ちょっと大げさにとれちゃうんだよなあ。
それはそれでいいけど、訴訟をおこしたり、その弁護費用のために父親が必死の金策をしたりということがあるけど、その後がちょっとあっさりしすぎじゃない。ここまできたら、徹底的に主人公たる父親ジェイクを窮地に追いやってもいいような気もするけど。このストーリーの作り方が不満

2.娘(カイリー・ロジャーズ&アマンダ・サイフリッド)
娘役のカイリー・ロジャーズはかわいいし、演技力も抜群だ。将来のハリウッドスターになる十分なる素質があると思う。うまい。
売り出し中のアマンダ・サイフリッドも決して悪くない。精神の不安定さを表情や化粧で表わすところはいいと思う。口を利かなくなった黒人の少女のカウンセラーの逸話もいいいけど、25年後の逸話がどうしても中途半端に見えちゃうんだよなあ。


それにしても、新しいステディな恋人がいるにもかかわらず、夜男あさりをして、自宅に連れ込んでコンドームを恋人に発見されるあの構図はストーリーだから仕方ないけど、妙に不自然だな。恋人と同棲する家にゆきずりの男を連れてくるのも不自然だし、普通処理したあとのコンドームはわかならないようにするでしょう。うかつというよりもこんな子っている??

そういえば「パパが遺した物語」の内容ってどんななんだろうね。
ポテトチップス以外何も触れられていないけど

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