Don't Let Me Down

日々の雑感、引用。
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人間力!(or 人間失格?)

2013-10-12 17:46:17 | 日記

<国公立大入試 2次の学力試験廃止 人物評価重視に> 毎日新聞 10月11日(金)7時1分配信

 政府の教育再生実行会議(座長、鎌田薫・早稲田大総長)が、国公立大入試の2次試験から「1点刻みで採点する教科型ペーパー試験」を原則廃止する方向で検討することが分かった。同会議の大学入試改革原案では、1次試験で大学入試センター試験を基にした新テストを創設。結果を点数グループでランク分けして学力水準の目安とする考えだ。2次試験からペーパー試験を廃し、面接など「人物評価」を重視することで、各大学に抜本的な入試改革を強く促す狙いがある。実行する大学には補助金などで財政支援する方針だ。

 同会議のメンバーである下村博文文部科学相が、毎日新聞の単独インタビューで明らかにした。

 同会議は「知識偏重」と批判される現在の入試を見直し、センター試験を衣替えした複数回受験可能な新しい大学入学試験と、高校在学中に基礎学力を測る到達度試験の二つの新テストを創設し、大規模な教育改革を進めようとしている。11日の会合から、本格的な議論に入る。

 下村文科相は「学力一辺倒の一発勝負、1点差勝負の試験を変える時だ」とし、新テスト創設の必要性を強調。さらに、大学ごとに実施する2次試験について「大学の判断だが(同会議では)2回もペーパーテストをしないで済むよう考えたい」「暗記・記憶中心の入試を2回も課す必要はない」と述べた。

 私立大も新テストを活用するのであれば、同様の対応を求める方針だ。

 同会議の改革原案では、各大学がアドミッションポリシー(入学者受け入れ方針)に基づき多面的・総合的に判断する入試を行うよう求めている。だが、面接や論文、課外活動の評価を重視する新しい2次試験では、従来のペーパー試験に比べ、人手など膨大なコストが発生する。下村文科相は「改革を進める大学には、補助金などでバックアップしたい」と述べ、国が費用面で支援する考えを示した。【福田隆、三木陽介】
(以上引用)


國分功一郎ツイッター;

★ 五十嵐泰正@yas_igarashi
はいはい、人間力、人間力。次に言い出すことは「人間力のない大学教員には人物評価なんてできないから、経営者を高等教育の現場に」でしょ。|<国公立大入試>2次の学力試験廃止 人物評価重視に(毎日新聞) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131011-0000014-mai-life…
Retweeted by 國分功一郎  

★ 國分功一郎@lethal_notion
未来の大学って、語学力も計算力も読解力もないけど、「人間力」だけあるやつとかが入ってくるのかなぁ。嫌だなあ。それってドラクエでいうとどのキャラに相当するわけ?

★ 國分功一郎@lethal_notion
就活の面接で、「私は自分の人間力に自信があります」とか言うやつが出てくるのかなあ。まぁ、こんなのは、人間中心主義的だから問題外だ。

★ 國分功一郎@lethal_notion
「人間力」を測る入試としては、受験生を山に閉じ込めて、一週間後に体重の減りが少ない奴から順に合格というのがいいのではないか。もちろん、どんな手段を使っても良いことにする。

★ 國分功一郎@lethal_notion
人間力とかって、どういう人達がどういう圧力を感じて言い始めたことなのかイマイチよく分からない。フレキシブルでクリエイティブな人材ってのは、グローバル化での使い捨て労働力を作るためだったのだろうが、人間力がある労働力はいったい何の役にたつのか?

★ 江川純一@pettazzoniano
僕には「国の政策や会社のやり方に逆らわないこと=人間力」のようにみえます。
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★ 國分功一郎@lethal_notion
009の映画に、死体から作った兵士というのが出てくるけど、ああいうのを作りたいのかな。何にも逆らわず、何も考えず、そして、何も知らない、そういう若い人間群。

★ 國分功一郎@lethal_notion
社会が若者に「何も知らなくていいよ」と言い出すというのは本当に恐ろしいことだ。それは、女性を従属的地位にとどめておくために教育を受けさせなかったのと同じだ。

★ 國分功一郎@lethal_notion
ただですね、ペーパーテストだけじゃなくて、口頭試験を導入するのはいいと思いますよ。面接じゃなくて、口頭試験ね。「この命題をいまここで証明しなさい」とか「誰々の何々論の骨子をいまここで説明せよ」とかそういうの。俺も自分の授業で導入したいと思ってるが、いかんせん、人数が多すぎるので。

★ 千葉雅也 Masaya CHIBA@masayachiba
平常点評価の拡大ほど恐ろしいものない、とドゥルーズは「管理社会について」のなかで言っていますね。逃げ場がなくなるし、基準がどんどんぼかされて恣意になるからです。万事の「生涯教育化」は、旧式の監獄・軍隊・学校よりも悲惨であると
Retweeted by 國分功一郎

★ 森田 真生@orionis23
大学が面接で「人物評価」を重視し出すとなると、いよいよ「株式会社」と何が違うのかがわからなくなってくる。既存の大学教員に「人物」を「評価」される程度の人材しか集まらないのは、大学としてマズいのではないか。http://mainichi.jp/feature/exam/nws/20131011k0000m040148000c.html…
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★ 千葉雅也 Masaya CHIBA@masayachiba
ところで、大きな問いに対して論述するフランスなどの試験でも問われているのは、大きな問いを複数の小さな問いに分析する力→複数の小さな問いに対応する知識問題を想定する力(文脈力)→それらの問題と解答を総合して論述する文章力、ですよね。
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★ 長門@nagat_o
ペーパーテストが駄目でも人間力高ければ合格ってことは必死に勉強した奴より奥井雅美のベストアルバムとか聴いてる奴の方が有利ってことでしょ?? そんなのズルくね?
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★ KAMEYAMA Taichi@mt_tortoise
「面接を重視」することで、たとえば発達障害を持つ受験者などは圧倒的に不利になる。へたすると違法になる懸念もあるんだけど、そこんとこどう考えてる?/国公立大入試:2次の学力試験廃止 人物評価重視に http://mainichi.jp/feature/exam/nws/20131011k0000m040148000c.html…
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★ egamiday@egamiday
"学力"を勝手に矮小化して否定するみたいになってないかな / “国公立大入試:2次の学力試験廃止 人物評価重視に- 毎日jp(毎日新聞)” http://htn.to/y4KfML
Retweeted by 國分功一郎

★ 國分功一郎@lethal_notion
つまらなくなんかない、大切なことだと思います。@t_kawase つまらない原則論を言うけど、一点刻みの試験の優れているところは、何よりも公平であるところ。人格や人間性なんていう曖昧な基準が入り込む余地がないところ。一芸入試やAO入試でそれまで以上のいい成果がでた、とか寡聞にして

★ 山口二郎@260yamaguchi
<国公立大入試>2次の学力試験廃止 人物評価重視に http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131011-0000014-mai-life…
総理、副総理をはじめ試験勉強を真面目にした経験を持たない人間が政治の指導者となっている。言語や歴史の常識をわきまえるうえで、試験勉強は不可欠。
Retweeted by 國分功一郎

★ 佐々木中@『踊れわれわれの夜を…』刊行@AtaruSasaki
このような反知性主義は悪。技芸一般の習得の軽視にも繋がる。努力もなく人柄だけで楽器や料理や手術やスポーツが上手くなるか?ニーチェいわく、「愛も学ばれなくてはならない!」<国公立大入試>2次の学力試験廃止 人物評価重視に(毎日新聞)
Retweeted by 國分功一郎

★ kumatarouguma@kumatarouguma
うちの大学はかなり処理能力よりであることは認めるが国公立の二次試験で、問題の出来不出来はともあれ、センターの二番煎じなんてやってないし、数学や国語や社会の論述は、思考の組み立て方の多面性や論理性をみているわけで、それは一番の「人間力」なんじゃないの(あくまで理念的には)
Retweeted by 國分功一郎

★ 國分功一郎@lethal_notion
国公立大の二次試験におけるペーパーテスト廃止のニュース。猛烈に皆が反応している。いわゆる学力の重要性を多くの人がキチンと認識していることを知り、非常に頼もしく思った。ツイッター世論、捨てたものではない。

★ 國分功一郎@lethal_notion
いや、「変わるようです」ではない。変わらせませんよ(笑)@HuffPostJapan: 【教育】大学入試の2次試験が、人物評価重視に変わるようです。素案によれば、面接や論文のほかボランティアなどの活動歴を通じて総合的に評価するようです http://huff.to/19sev4w

★ 國分功一郎@lethal_notion
自転車三人乗り禁止とかPSE法も世論が盛り上がって潰した。ペーパーテスト廃止もそうすれば良い。

★ 國分功一郎@lethal_notion
各種団体がそれぞれに抗議の声をあげる。一元化するより、いろんな団体から抗議の声を文科省に届けるのがよい。

★ 國分功一郎@lethal_notion
大学に入るために子どもたちが教師の顔色を伺うようになり、社会から安易な仕方で認められるように「ボランティア」をする。そんなおぞましい社会にしてはならない。

★ 國分功一郎@lethal_notion
社会奉仕って言い方を復活させればいいと思います。“@stupid164: @lethal_notion 「ボランティア」の字義通りの自発性はどこにいってしまったんですかね。

★ 小田嶋隆@tako_ashi
学力試験で落ちるのは単に学力不足だけど、人間力入試で落とされると人間失格だぞ。立ち直れないぞ。
Retweeted by 國分功一郎

★ 小田嶋隆@tako_ashi
文科省なり大学当局が受験者の「人間力」について合理的に測定する基準を開示できない以上、その優劣は面接官の直感に委ねられるに違いないわけだけど、仮に下村博文がオレの人間力を査定したら、オダジマの人間力偏差値は40にも届かないはずだ。
Retweeted by 國分功一郎

★ 小田嶋隆@tako_ashi
下村博文さんが想定している「人間力」って、どうせ神社の掃き掃除をすることでぐんぐん高まるタイプの資質だよね。
Retweeted by 國分功一郎

★ 小田嶋隆@tako_ashi
人間力を測定可能な資質と考えている人間に、人間力が備わっているとは、どうしても思えないぞ。
Retweeted by 國分功一郎

★ 小田嶋隆@tako_ashi
下村さんは「一流大学の学生が一流の人間であるとは限らない」という当たり前のことが理解できていない(←だって、学力が高いだけなんだから)からこそ、一流大学に一流の人間(←測定可能だと思ってるw)が集まる仕組みを作ろうとしているのだろうね。バカなのだね。学力的にも人間的にも。
Retweeted by 國分功一郎

(以上すべて引用)






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2 コメント

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sentence (noga)
2013-10-12 18:37:51
全ての考えは、文章になる。文章にならないものは、考えではない。

英語には時制がある。現在以外に、過去と未来の時制を使うことにより非現実の内容を文章に作ることもできる。
日本語には時制がない。現在を語る文章のみがある。日本人には、非現実の世界を語る術がない。非現実は、この世のウソでしかない。

英米人には、’我々は何処から来たか、何者であるか、どこに行くのか。’という哲学の命題がある。これらの命題は、過去・現在・未来の時制と関係している。
彼らには、複数の世界を比較検討する世界観がある。だから、’我々は、世界を変えることが出来る。’と考えることができる。

日本人の世の中は、相変わらぬ年中行事の繰り返しである。これが、天下泰平の世の中である。
日本人には、世界を変える意思もなければ、変える可能性を考えることもできない。閉塞感がある。

英米人には哲学がある。理想社会の建設が考えられる。英米人は、理想社会の建設を目指した議論ができる。
日本人は、無哲学・能天気である。理想社会の提示はない。消去法で答えて、自己の考えを伝えたことになると思い込んでいる。
日本人が、あえて議論をすれば、不毛の議論に終わる。’ああでもなければ、こうでもない’ と力説する。行き着く所 (結論) がない。時間の浪費にしかならない。だから、問答無用である。

議論ができれば、暴発を避けることができる。現状の打開策も見つかる可能性が出てくる。
主張の内容が有意義な (結論のある) ものであることも必要なことである。
漫画・アニメは、非現実の中の真理ではなくて、現実の中のウソである。だから、いくらやっても真面目にはなれない。信なくば立たず。子供の様なものか。
日本語ソフトは、日本人の脳の創造力を十分に発揮させることができない欠点がある。英語の習得により、脳の機能を補う必要がある。

日下公人氏は、<よく考えてみると、日本の未来はこうなります。> の中で、日本人に関するW.チャーチルの感想を以下のごとく紹介しています。

日本人は無理な要求をしても怒らず、反論もしない。笑みを浮かべて要求を呑んでくれる。しかし、これでは困る。反論する相手をねじ伏せてこそ政治家としての点数があがるのに、それができない。
 それでもう一度無理難題を要求すると、またこれも呑んでくれる。すると議会は、今まで以上の要求をしろと言う。無理を承知で要求してみると、今度は笑みを浮かべていた日本人が全く別人の顔になって、「これほどこちらが譲歩しているのに、そんなことを言うとは、あなたは話のわからない人だ。ここに至っては、刺し違えるしかない」と言って突っかかってくる。
 英国はその後マレー半島沖で戦艦プリンスオブウェールズとレパルスを日本軍に撃沈され、シンガポールを失った。日本にこれほどの力があったなら、もっと早く発言して欲しかった。
 日本人は外交を知らない。(引用終り)



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Unknown (warmgun)
2013-10-13 10:07:03
noga さま

あなたのコメントに対する反応をいくつかランダムに;

* “すべての考えを文章にする”訓練は重要だと思う
* 英語が日本語より(時制とか)すぐれた言葉であるにしても、“ぼくたち”は、日本語でどうにかしなければならない
* 同時に“英語”だろうが、“ドイツ語”だろうが、“ポリネシア語”?だろうが、それを学んだり、使用したりすることは、とてもいいことだ(しかし個人の能力には限界がある!)
* つまり、“日本語でも”、“非現実を感受し”、“世界を変えること(理想社会)”を思考すべきだと思う
* 現在の“ぼくたち”は、<閉塞感>を感じているのか?多くのひとは、それを<幸福=安全>と勘違いしているように思える
* “議論”とか“討議”とかについて、欧米の思考や実践の積み重ねから“学ぶ”必要はある、しかし、欧米においても、それが“うまくいってない”という現実もある
* まさに“現実”であろうが、“紙の上”であろうが、“ネット”であろうが、<話し合う>ことが必要である
* “漫画・アニメ”についても、良いものと悪いものがある(笑)、つまり、そこに表現されているものは、“単一”ではない。具体的に語るべきでは?たとえばぼくにとって、“スカイクロラ”というアニメは、とても重要だった
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