★ アーサー・ランサム『ツバメ号とアマゾン号』;岩波少年文庫-中学校の図書室で借りた
★ 山本周五郎『樅の木は残った』;テレビ・映画化では佐々木愛の宇乃が好き
★ ブラッドベリ『刺青の男』、『火星年代記』;最初に読んだのはSFマガジン創刊号?の「7年に1度の夏」
★ 大江健三郎「奇妙な仕事」、「死者の驕り」、「芽むしり仔撃ち」;なにかの文学全集に入っていたもの
★ 大江健三郎『個人的な体験』、『万延元年のフィットボール』;このころ大江作品はエッセイをふくめほぼ全部読んだ
★ サルトルは小説、戯曲、評論を中心に読み、『存在と無』などの主著は読めず(好きなのは戯曲『蝿』か)
★ ノーマン・メイラーの『ぼく自身のための広告』;内容はおぼえていないが(やたらセックスが話題になっていた)、そのスタイルに感銘、『裸者と死者』もがんばってみな読んだ(笑)
★へミングウェイ『武器よさらば』;これストーリーはメロドラマだが、やはり文体(翻訳だが)、ほんとうにいいのは『われらの時代』
★ ル・クレジオ『調書』;これは最初読んだときよりあとになって効いてきた、『ロドリゲス島への旅』、『物質的恍惚』、『悪払い』は近年読んで感銘
★ビュトール『時間割』;なぜか大好きで何度か(全部でないが)読んだ、『心変わり』は近年岩波文庫版で読了、むかし途中放棄したが今度はよかった
★ スティヴン・キング『デッド・ゾーン』、『IT』、『アトランティスのこころ』;キングはかなりの時期にわたって、ある時まで、かなり読んだ
★ ロス・マクドナルド『ウィチャリー家の女』;海外ミステリ系・ハードボイルドもかなり読んだ今残っている1冊ならこれ、チャンドラーではない(笑)
★ ハーバート『デューン 第1部、2部』;これいつ読んだかさだかでない、SF史上の傑作
★ レム『ソラリスの陽のもとに』;タルコフスキーの映画を先に見たかもしれない
★ ギブソン『ニューロマンサー』;これに続く3部作、1980年代?
★ ナボコフ『ロリータ』、『自伝=記憶よ語れ』;好きだ(『ロリータ』新訳はまだ読んでない)
★ デュラスのなにを最初に読んだかわからない、『モデラート・カンタービレ』か。もちろん『愛人』はよい、『太平洋の防波堤』はいまだ読了せず(有名でなかった彼女の『静かな生活』もよい)、このひとは全部よいのではないか
★ グラス『ブリキの太鼓』;これの第1部と第2部は好き、第3部になってなぜか読めず
★ トゥルニエ『フライデーまたは太平洋の冥界』;哲学的?小説の成功例
★ 田村隆一『言葉のない世界』、『新年の手紙』;ぼくがいちばんなじんだ詩人は谷川俊太郎だった、田村の『新年の手紙』はわりとリアルタイムで読み好きだったが、本当に好きになったのは近年で、現在、谷川より好き
★ 開高 健『オーパ!』など;このひとの“釣り紀行”には楽しませてもらった(感謝!)、もちろん『耀ける闇』や『玉、砕ける』が傑作でないわけはない(このひとの“小説”を忘れてはならない)
★ 村上春樹『蛍、納屋を焼くその他の短編』、『ダンス、ダンス、ダンス』;ノーコメント(笑)春樹は長編より短編が好き(「めくら柳」とか「人喰い猫」とか「彼女の犬」とか)
★ラピエール&コリンズ『おおエルサレム』;ある歴史的事件の当事者インタヴュー集成によるドキュメントの傑作、歴史が人々の血と汗と涙からなることを証言するリアル(こういう本が絶版なのは残念というより、出版社の怠慢)
★藤原新也『全東洋街道』;このひと、ひところ話題になりすぎて損をしている?写真も文章もよい、アメリカ横断の『アメリカ』もよい
★ オンダーチェ『イギリス人の患者』;なぜかとても好き、現在読み返している、翻訳がいいと思う―原文より強い
★ ル・カレ『スマイリー3部作』;これの面白さは、読まなきゃわかんない、映画化もされたようだが、スマイリーの魅力は出せないだろう
★日野啓三;このひとの“代表作”は選べない、現在、ほぼ全作品を読み返そうとしている。
★ 中上健次『熊野集』、『紀州』、『地の果て至上の時』;ノーコメント、ぼくは遅れて来た中上ファン、『地の果て至上の時』を読み返す(つもり)
★辺見庸;ノーコメント(笑)1冊を選ぶなら『眼の探索』か
★ 平出 隆『猫の客』;こういう“小説”が近年書かれていたことが、おどろきだった
★ 青山真治『ホテル・クロニクルズ』;このひとは映画より小説のほうがいいのではないか?(『ユリイカ』はそうだ)映画はあまり見たことないが小説はほぼ全部読んだ
★ ジュネ『シャティーラの四時間』、『アルベルト・ジャコメッティのアトリエ』;言うことなし(笑)このブログにも取り上げた、こんごもかかわるだろう本
★ 哲学-思想-社会批評系が1冊もないではないかと、言われれば、返す言葉もない(笑)
★ ひところヒューズ“ヨーロッパ社会思想史3部作”をこのブログで推薦していたが、この本が”わるい“のではないが、ぼくに対するインパクトはうすれた。
かわりに“弟子”のマーティン・ジェイ『暴力の屈折』をあげる(これは一種の思想的エッセイである、現在アメリカ・インテリの弱点もわかるので)
★ ベンヤミン『一方通行路』;ベンヤミンはまだあまり読めてない、だが『一方通路』は確実によい。
★伝記と自伝的インタビューから2冊
*D.エリボン『ミシェル・フーコー伝』
*レヴィ=ストロース『遠近の回想』
★ 立岩真也の本は、”これから”読めるか?
★ ”解説本”?で、ただ解説しているのではない情熱を感じたもの;
*野村修『ベンヤミンの生涯』
*鬼界彰夫『ウィトゲンシュタインはこう考えた』
★ ごく最近読んだものでは(あまり読んでいないが)、平野啓一郎の初期短編「清水」(『高瀬川』所収)―このブログで小説を部分引用するという暴挙をおかした
★ 矢作俊彦『夏のエンジン』;このひと、つまらないものも書くが、これはいい。
★ 四方田犬彦『貴種と転生・中上健次』;この”評論”をぼくは中上健次をあまり読んでない頃に読んだ、いまこの本を読むと評価が変わるかもしれない。
以上あくまでいま短時間で“思いついた”リストにすぎない。
また思い出したら(とんでもなく重要な本が抜けているかもしれない)追加する。
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