薄氷の上を歩く
私は支払った
さいころを空中にほおって
なぜそんなにきびしく学ばなければいけなかったの
そしてあなたの心臓で人生というゲームをした
私はあなたにわたしのナイフをあげた
あなたは私にわたしの命をくれた
私の髪の中のひとにぎりの風のように
なぜわたしたちあの言葉をわすれたの
そしてわたしたちの心で人生というゲームをした
わたしはいつか泣くだろう
でもいずれ涙は乾く
わたしたちの心臓が灰に帰るときには
それがわたしたちのお話し
それだけがわたしたちのストーリー
“ああその娘なら知ってるよ
湖を歩いて渡ろうとしたんだ
冬で一面氷が張っていたから
でもばかげたことじゃん
この湖は海みたいに広いんだ
彼女はそれをわかっていたんだろうか?“
<ヨーコ・オノ:”WALKING ON THIN ICE”>