ISUから20008-2009のルールが発表されました。
ジャンプ・スピン・スパイラルの基礎点の一部が変更になっています。
詳しくはISU Communication No.1494“Single and Pair Skating-Scale of Values,Guidelines for marking GOE and Levels for the season 2008-2009”をご覧ください。
ジャンプの基礎点の変更(GOEの範囲)
3A 7.50→8.20(+3.0~-4.2)
4T 9.00→9.80(+3.0~-4.8)
4S 9.50→10.30(+3.0~-4.8)
4Lo 10.00→10.80(+3.0~-4.8)
4F 10.50→11.30(+3.0~-4.8)
4Lz 11.00→11.80(+3.0~-4.8)
4A 13.00→13.30(+3.0~-4.8)
併せてGOEも変更されています。変更前は3T~4AまでGOEの範囲は+3.0~-3.0でしたが、変更後は+3.0~-4.8まで拡がっています。
世界選手権でのジュベールの発言が、実際のルール改正となって実現してしまいましたね。やはり彼の発言が引き金になったのでしょうか。何でも言ってみるものです。
確かに3Aと4回転の基礎点は上がりましたが、それに併せてGOEの減点の幅も大きくなっています。加点の幅は変わらないのに。
基礎点は最大で0.8上がりました。GOEは最大で-1.8下がりました。何だか私には4回転を大きく評価して欲しいならそうしてやる、ただしリスクもさらに大きくするからな、と言っているように思えてしまうのですが。
この基礎点とGOEの変更が今後の男子シングルにどう働いてくるのか、分かりません。来シーズンの4回転合戦が楽しみといえば楽しみですけれど。
スピンとステップの基礎点も変更されました。ステップの基礎点の変更だけ書きます。
レベル3 3.1→3.3
レベル4 3.4→3.9
ステップシークエンスに盛り込むステップやターンの種類・数についても変更があったようですが、私はルールを把握しておらず英語も苦手なので、説明することができません。
フィギュアスケート資料室のブログの「シングルの変更点(1)-ステップ・スパイラル編(2008-05-01)」で、大変分かりやすく解説してくださっていますので、そこを見てください。近日中にジャンプについても解説してくださるのではと思います。
ジャンプ・ステップの基礎点の底上げ。今回の改正によって、大ちゃんは自分の世界歴代最高得点を更新するチャンスを得たことになりますね。彼は得点の更新より金メダルのほうがずっと欲しいでしょうけれど。
新シーズンが始まる頃には彼も調子を合わせてきて、また素晴らしい演技を見せてくれるでしょうから、それを待ちましょう。
お知らせくださったtokuさん、どうもありがとうございました。
ジャンプ・スピン・スパイラルの基礎点の一部が変更になっています。
詳しくはISU Communication No.1494“Single and Pair Skating-Scale of Values,Guidelines for marking GOE and Levels for the season 2008-2009”をご覧ください。
ジャンプの基礎点の変更(GOEの範囲)
3A 7.50→8.20(+3.0~-4.2)
4T 9.00→9.80(+3.0~-4.8)
4S 9.50→10.30(+3.0~-4.8)
4Lo 10.00→10.80(+3.0~-4.8)
4F 10.50→11.30(+3.0~-4.8)
4Lz 11.00→11.80(+3.0~-4.8)
4A 13.00→13.30(+3.0~-4.8)
併せてGOEも変更されています。変更前は3T~4AまでGOEの範囲は+3.0~-3.0でしたが、変更後は+3.0~-4.8まで拡がっています。
世界選手権でのジュベールの発言が、実際のルール改正となって実現してしまいましたね。やはり彼の発言が引き金になったのでしょうか。何でも言ってみるものです。
確かに3Aと4回転の基礎点は上がりましたが、それに併せてGOEの減点の幅も大きくなっています。加点の幅は変わらないのに。
基礎点は最大で0.8上がりました。GOEは最大で-1.8下がりました。何だか私には4回転を大きく評価して欲しいならそうしてやる、ただしリスクもさらに大きくするからな、と言っているように思えてしまうのですが。
この基礎点とGOEの変更が今後の男子シングルにどう働いてくるのか、分かりません。来シーズンの4回転合戦が楽しみといえば楽しみですけれど。
スピンとステップの基礎点も変更されました。ステップの基礎点の変更だけ書きます。
レベル3 3.1→3.3
レベル4 3.4→3.9
ステップシークエンスに盛り込むステップやターンの種類・数についても変更があったようですが、私はルールを把握しておらず英語も苦手なので、説明することができません。
フィギュアスケート資料室のブログの「シングルの変更点(1)-ステップ・スパイラル編(2008-05-01)」で、大変分かりやすく解説してくださっていますので、そこを見てください。近日中にジャンプについても解説してくださるのではと思います。
ジャンプ・ステップの基礎点の底上げ。今回の改正によって、大ちゃんは自分の世界歴代最高得点を更新するチャンスを得たことになりますね。彼は得点の更新より金メダルのほうがずっと欲しいでしょうけれど。
新シーズンが始まる頃には彼も調子を合わせてきて、また素晴らしい演技を見せてくれるでしょうから、それを待ちましょう。
お知らせくださったtokuさん、どうもありがとうございました。
基礎点の変更が発表されましたね。
4回転だけでなく3Aも基礎点が上がってますから、ジュベールはまだ不満かも。
-GOEの範囲が大きくなっていることにより、転倒による減点はますます大きくなってしまいますね。
片手お手つき程度なら基礎点が上がった分、これまでより高い点になるけれど、両手をついたりすると今より減点が大きくなるんですね。やるからには決めないといけないということですね。
3Aでも同様ですから男子選手にとっては影響が大きいんじゃないでしょうか。
例によって凝り性の私は早速シュミレーションしてみました(笑)
まず、四大陸での大ちゃんのフリー
4T +0.8 4T+2T +0.8 3A +0.7 3A+2T+2Lo +0.77
ジャンプだけで見ると、トータルで3.07点アップです。
では、ミスの多かった世界選手権のフリーでは?
4T +0.8 3A +0.7 3A+SEQ +0.62-0.97→-0.35
回転不足のコンビの4Tは3Tとして計算されるから変わりなしですよね。というわけで1.15点のアップです。間違ってなければ。
バトルが3Aを2本、ジュベールが4Tと3Aを1本ずつですからこの試合だけで見ればそれほど影響はないですね。
ショートのほうが影響が大きいかもしれないですね。4回転を入れるのか入れないのか、入れるなら確実に決めることが勝つためには必須になりますね。
ルール関係になると必ず助けてくださるから、嬉しいです。
>4回転だけでなく3Aも基礎点が上がってますから、ジュベールはまだ不満かも。
ジュベールは3Aは余り得意ではなく1回しか入れないんでしたっけ?でもいつも成功させていますよね?
>片手お手つき程度なら基礎点が上がった分、これまでより高い点になるけれど、両手をついたりすると今より減点が大きくなるんですね。やるからには決めないといけないということですね。
そういうことだったんですね。なんだか3Aと4回転がますますハイリスクハイリターンの博打のようなジャンプになってしまったような気がします。私と睦月さんの基礎点はそのままで、ダウングレードなどの場合の減点を減らしてほしいという案は、ISUに没にされてしまいましたね。(笑)
そしてすごいのがシュミレーション。さすが睦月さん!こういうの大歓迎ですよ。私の考えつかない切り口で分析してくれますしね。ありがとうございます。
しかし四大陸が得点アップになるのは当然ですが、世界選手権でもアップになるんですね。案外マイナスかもなんて思っていましたが、そうなると心配するほどでもないんでしょうか。
>ショートのほうが影響が大きいかもしれないですね。4回転を入れるのか入れないのか、入れるなら確実に決めることが勝つためには必須になりますね。
厳しいですね。選手達、どんな戦略でくるのでしょうか。
こちらはISU総会のことのようですが128ページもあるので、どこをどう読めばいいのか、、、
いつもお知らせありがとうございます。
6月の総会の提案で、ルールの変更などが書いてあるんですよね?
でも、これ、私には読めません。(泣)
英語力なさすぎ。どなたか大切なところだけ要約して紹介してくださらないかな~。他力本願です。(汗)
もう一つ気になっていた試合をシミュレーションしてみました。
スピン、ステップの変更は無視してます。レベル判定の要件などよくわからないので(汗)
ジャンプだけでのシュミレーションです。コンビの-GOEは下げ幅の大きいほうで計算するものとしてます。実際はどうだか知らないのですが。
僅差で負けたGPFです。
まずショート。
大ちゃん 3A +0.7 で、+0.7点
ランビエール 3A +0.7 4T+3T +0.8-0.12→+0.68 で、+1.38点
ショートの順位が入れ替わります。やはり四回転を成功させると大きいですね。
次にフリー。
大ちゃん 4T +0.8 3A +0.7 3A+2T+2Lo +0.77 で、+2.27点
ランビエール 3A +0.7-0.8→-0.1 4T +0.8-1.68→-0.88 で、-0.98点
フリーの順位も入れ替わり、総合成績も入れ替わります。この試合でランビエールは3Aと4TでGOE-2,-2.8と大きく減点されています。新しいルールではこれが大きく響いてくるんですね。
6月の総会でさらにどのような変更が決まるのか気になりますね。ただ、あの膨大な資料を読む気力はわきません(笑)
今度はGPFのシミュレーションなのですね。ありがとうございます!
世界選手権はショックだけが大きくて、悔しさは湧きませんでしたが、GPFは大ちゃんと同じく「悔しぃ~!」試合でしたもんね。
しかし、ジャンプだけで見ると総合だけでなく、SP(汗)もFSも順位が入れ替わっていたとは。
思っていた以上に侮れませんね、今回の基礎点の変更は。
>6月の総会でさらにどのような変更が決まるのか気になりますね。
男子も女子も影響が大きそうですね。戦略も変えなくてはならないでしょうし。自分の得意な技で真っ向勝負できるようなルールだといいのですが。
毎年のようにルール変更に振り回される選手が気の毒な気がします。
皆さん知識や洞察がすばらしいですね。
既にご存知かもしれませんがicenetworkの記事にNo.1495のことがさらっと書かれています。
「6/16-20にモナコで開催される次のISU総会では、ブルガリア、フィンランド、ロシア、カナダとセビリアから出されている128ページに及ぶフィギュアスケートに対する提案書が用意されている。それらのいくつかが承認されると、さらにルールの変更が発生するかもしれない。最も注目されているのはコンビネーションやシークエンスでのジャンプの基礎点を増やすというカナダからの提案である。」
なので、カナダ案の是非によってコンビとシークエンスの点数がいきなり変わるかもしれないということですよね。ルール理解、ストラテジー組立、振付変更、練習が一気に6月から過密になる・・・選手もコーチも大変ですね!
icenetwork、最近チェックしていなかったので、この記事知りませんでした。
知らせてくださってありがとうございます。しかも和訳してくださったのが素晴らしいわ。感謝です。
>カナダ案の是非によってコンビとシークエンスの点数がいきなり変わるかもしれないということですよね。ルール理解、ストラテジー組立、振付変更、練習が一気に6月から過密になる・・・選手もコーチも大変ですね!
ずいぶんルールがあちこち変わるようですね。6月の総会の結果は見逃せませんね。
毎年ルールが変わって、選手もコーチも本当に大変だと思います。
ろこさん、ありがとうございました。また来てくださいね。