発達障害について

2012年05月18日 | 雑記
今日のNHKの番組で、発達障害について特集していたから、少しだけ、触れておきたい。故あって、発達障害に関心があるからである。ただし、専門家ではないので、以下の記述には誤解等々あるかと思うが、ご了承願いたく思う。
率直に言って、この番組の特集では、きちんとした内容で伝えるには、時間が短かったように思う。本当なら、シリーズで数回にわたって扱うべき内容であると思う。ここら辺は、今後に期待、と云ったところ。
しかし、流石にNHK、解説の専門家は大物であった。
この解説者の御著書『発達障害の子どもたち』は、読んだことがあるが、御著書の内容や、番組内での受け答えから推して、やはり、放送の時間は足りていないように思う。
因みに、御著書のほうは、このあたりの問題の基本的な点は押さえられていると思うが、題目からも判るように、学徒が中心であり、また著者の方針で、実例が多く引かれているのだが、若干極端な例が多いと思う。実際は、もっと軽度(と云って良いかは判らないが)の人がたくさんいるし、社会人にも多くて、若干の生きづらさを抱えながら生活しているのである。これは番組内で触れられていたが、今の社会が、こうした人々を受け入れる体制ができあがっていないのだよね。知識がなさ過ぎるし、偏見も多い(偏見が差別的になっているようなこともままある)。テレビの特集だとか、本で取り上げられるときは、大抵極端な例とか軽度と言えないような部分が取り上げられるけれど、実際その視聴者とか読者が廻り会うのは、もっと軽度の人であることが多いわけだ(ここでの「軽度」の基準が曖昧であるが)。そうであっても、正しい知識を持って、接することは必要なことでもあるにもかかわらず、多くの人が知らない、という現状は改善されねばならぬように思う。
現場教員だって、知らない人は多い。問題は多い。

とりあえず、個人的にまず読んでおいた方が良いと思うのは先掲『発達障害の子どもたち』と岡田尊司の『アスペルガー症候群』かな。後者は、割と現実的な問題に焦点を当てていて、著名人の例も引いているから、想起しやすい点もあるが、題目の通り「アスペルガー症候群」に焦点を絞っているので、全体を覆えていないところに難があるけれど、読みやすいこともあり、お薦め。前者は包括的だが、文章がやや硬く、一部専門的な部分があし、先にも述べたように、若干極端な例を多く挙げているけれど、やはり基本文献だと思う。

専門外の人間が書いたから、思わぬ誤解やら、多いと思う。不悪。

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