逼塞生活も疲れてきた。今週なかば、士官学校は閉鎖になった。時期から見るに、多分お上の情報は漏れていたと思う。日々の感染者数も、会見前にすっぱ抜かれていることも多く見受けられ、情報統制という意味でもこの国の危機管理はお粗末である。結局、自己救済するほかないようだ。
士官学校の図書館は当然利用できなくなり、明日から近所の市立図書館も閉鎖になる。幸い、本業は家に籠もっていても成り立つが、本はいくらか必要だ。いちおう、なるべく本を買うようにしているから、一通りのものは家にあるが、高額なものやかさばる辞典類はおいていない。しばらくは手元にあるものだけでしのがなくてはならなくなった。
出仕もしばらく差し止めとなったが、かなりの無茶をいいだしてきた。めんどくさいことこの上ない。
それにしても、楽しみにしていたライブは、軒並み延期になった。特にSCANDALは5公演分の券を持っており、すべての振替日程に参加できるかは定かではない。
ヒマが高じると本を読む。その中ではっと気づくことも少しはあった。いい加減、ひと月も逼塞しているとネタが尽きてくる。自粛自粛というけれど、お国のためなら我慢しろというのは、「欲しがりません勝つまでは」と全く同等の発想であって、畢竟日本人は敗戦からなんの教訓も得ていないのではなかろうか。だんだんアホらしくなってきて、呑み歩いてやろうかということがふと頭をよぎることもある(家では酒を呑む習慣がない)。呑み屋だって生きている。店が開いているのであれば売り上げに貢献するのが人情だろう、とここまで思い至ったが、定期の期限も切れ、しばらく更新もできなさそうなので、行動範囲が徒歩圏内になってみると、これまた呑むべき店もない。嗚呼、無常。