思うとおりにはならない

今年は思うところあって、わりと時間に余裕のある日常になるようにしたのであったが、よし、これから、というタイミングで、やっかいごとややらねばならないことが次々に現れ、結局グダグダしてしまっている。そもそも、筆が遅くて、お尻に火がつかないと仕事をしない悪癖に問題があるのは確実だ。この辺、小説家なら谷崎潤一郎、将棋指しなら加藤一二三あたりと同じようなものかもしれない。

人生というのは、大抵そういうものなのかもしれないが、思うとおりにはならない。けれども、一方で、なるようにはなるのである。そんなふうに考えているから、いつまで経ってもおんなじことを繰り返しているのかもしれない。

哀傷歌

憂けれども生けるはさてもあるものを死ぬるのみこそ悲しかりけれ（貫之集・七七五）
夢のごとなりにし君を夢にだに今はみることかたくもあるかな（貫之集・七八六）

訃

うらきすの鷹野日南さんが亡くなった。
動画をよく見ていたので、無念である。思うことはいろいろあるが、まとまらないので、特には記さず。しばらくは喪の日々としようと思う。合掌

近況

出仕が再開して、少しばかり慌ただしくなってきた。
ここ２週間くらい、ずっと同じものとにらめっこしている。まったく、無理難題をふっかけられたものだ。あ～～あ、どうなるんだか。どうにかしなきゃいけないんだが。こうなったときに、筆が全然進まなくなるのは、どうにかしたい悪癖の一つである。これだから遅筆だし、思うように仕事が進まないんだなあ。
まったく別件の、依頼のあったものは、さっさと仕上げておいてよかった（まだ手元にあるけれども）。

諸般の事情で、収入が半減しているので、金欠がものすごい。年度収支で言えば、それなりの赤字は覚悟してはいたのではあるが、それにしても、といったところ。家にいる時間が増え、図書館に行くのが億劫になって、本を買ったのもある。時間はありあまっているはずだが、それを有効活用できている感覚が全然無い。嗚呼、自己嫌悪。思うに任せぬ世の中よ。