『戦後和歌研究者列伝』は最近読んだ専門書。
内容は、文字通り戦後に活躍した和歌を研究した人物伝だが、その大半は研究業績の解説と言ってよい。
だが、その研究へ向かう姿勢についての伝は、私のような初学者にとって身に染む思いのするようなことばかりで、実に指標に富んでいる。
和歌を志す者はもちろん、そうではないものにも一読していただきたい。なぜならば、和歌は上代から中近世までの国文学を語る上でなくてなはらない存在で、殊に平安文学では和歌を含まないものはないといっても過言ではない。つまり、ここに記されている人々の研究も和歌にとどまらないからだ。
殊に古今から中世までの二十五人についての伝に、現在の研究状況を踏まえる序文の全二十六章からなる。自分の専門に近い伝だけでも読む価値は充分にある。
内容は、文字通り戦後に活躍した和歌を研究した人物伝だが、その大半は研究業績の解説と言ってよい。
だが、その研究へ向かう姿勢についての伝は、私のような初学者にとって身に染む思いのするようなことばかりで、実に指標に富んでいる。
和歌を志す者はもちろん、そうではないものにも一読していただきたい。なぜならば、和歌は上代から中近世までの国文学を語る上でなくてなはらない存在で、殊に平安文学では和歌を含まないものはないといっても過言ではない。つまり、ここに記されている人々の研究も和歌にとどまらないからだ。
殊に古今から中世までの二十五人についての伝に、現在の研究状況を踏まえる序文の全二十六章からなる。自分の専門に近い伝だけでも読む価値は充分にある。