日々の事など

時には、旅人

Juliusz Slowacki (ユリウシュ・スォヴァツキ)詩抄    工藤正廣 訳

2019-12-31 | 

小さな詩集です。彼(1809~1849)はポーランド で生まれ、反ロシアの11月武装蜂起直後に革命政府の外交特使としてロンドンに行き、蜂起鎮圧後はパリに亡命、二度とポーランドの地を踏むことなく死んでいます。40歳、若いなあ!

頌歌の冒頭の始まり、神よ、わたしは気が滅入る Smutno mi,Boze!(zには上に・がつきます)このところ、そんな気分で口ずさんでいたら、今日月の満ち欠けの素敵なカレンダーが送られてきて、そんな気分も吹っ飛びました。なんと、単純!皆様、良いお年をお迎えください。

ユリウシュ・スォヴァツキ 大好きな詩人です。カロリナ・ランツコロンスカがよく口ずさんでいたと知り。うれしくなりました。(こっちも、単純!)

 

 


 


カロリナ・ランツコロンスカ 独ソ占領下のポーランドに生きて 山田朋子 訳

2019-12-27 | 

暇な時間があるので、友達から借りた本を読みました。極楽とんぼの私が、うーんと考えさせられました。改めて、表紙を眺めたら明石書店の世界人権問題厳暑99でした。山田先生には、ずいぶん前に少しの間、東中野でポーランド語を習いました。

カロリナ・ランツコロンスカ(1898~2002)という名前さえ知りませんでした。彼女はポーランドのシュラスタ(貴族)の出身です。ソ連占領下のルブフで地下運動に参加し、ドイツ占領下にクラクフに移り、傷病兵やナチのもとに捕らわれた囚人の支援活動に自らも収容所に収監されながら従事した。と、簡単にまとめただけでも彼女はなみなみならぬ精神力、知力、体力、忍耐力の持ち主でした。編者によるまえがきに「愛するもののために全力を尽くしたことが、特別な栄誉に値するとは思わない」と彼女の言葉が記されてます。愛するものとは、ポーランドそのものでしょう。長い感想文を書く気力がありません。ポーランド人の精神を少し理解できました。凄い本です。読んで良かった!


シュティフター 「晩夏」を読み終える

2019-12-26 | 

時々、他の人のブログを読みます。そこで紹介されていた「晩夏」を読み終えました。正に読み終えました。集英社の世界文学全集31、県立図書館になかったので、県立の大学の図書館から取り寄せてもらいました。その図書室で長いこと眠っていたようです。しおりの紐もだれも動かしてない状態でした。なるほど若い人は手にしないでしょう。学校には行かずに裕福な家庭で、家庭教師から教育を受けた主人公が、旅、人とのふれあい、自然、芸術、あらゆる知識を身につけていきます。そこで、新旧の恋がからんで展開されていきますが、主になるのは、自然、芸術、人間の完璧に近いまでの完成、な、の、か、な?自然、芸術、その描写は訳文でも美しい。(でもね、ほら、私の悪い癖、なんと裕福な階級のお気楽な身分の素晴らしい生活!なんて、妬みも込めて思っちゃいました)

ジョージ ギッシングの「ヘンリ ライクロストの私記」の方が好き、こちらも自然描写ばかりでなんということも起こらないのだけど、なんとなく隠者めいて、ペシミスティック。

この本を紹介してくださった方に、感謝。多分、自分では手に取らなかった本です。


エスペラント語の集会

2019-12-15 | 

閑なばあさんは、どこでも頭を突っ込みます。昨日は、誘われてエスペラントの集まりへ。

ここでも高齢者ばかりです。そういえば、私が高校生のころエスペラント語が注目されてました。ザメンホフの顔と、緑の星の旗に迎えられました。実は、エクスプレスのエスペラント語(白水社)を買って半分ほどレッスンしました。なるほど、簡単です。しかし、これからエスペラント語は生き残れるのでしょうか?一部趣味の言語として残るか、、、今は簡単な翻訳機が出回ってる時代、若い人はきっと見向いてくれないでしょう。エスペラントの文化と歴史も浅いしなあと思いました。ベトナムから若い女性がゲストで来ていて、エスペラント語でベトナムの木版画について説明してました。紙と色彩が美しいものでした。ここに載せられないのが残念!(まだ、スマホの写真を取り込めない)いつか、若いお兄さんにでも聞こうと思ってる。早く、来い、来い、若いお兄さん!


朝陽が昇る前に

2019-12-09 | 
婆さんは、早起きです。
少し、東の空に赤みが見えてきた。
窓の外をちらちら見ながら、久しぶりのブログです。
長く生きてるとそれなりに色々ありました。結局のところ、性格がいいがげんなのでしょう。ま、いいか!で、やり過ごして来ました。夜明けのコーヒー飲みながら、窓の外をちらちら眺めながら今日は何しようと考えてます。
アゼルバイジャンの女の子と知り合ったので、アゼルバイジャン語 会話練習帳を池袋で買いました。もちろん、大学書林です。薄い小さな本が3300円、高いけど売れないものねーと、納得!(でもね、彼女は日本語がペラペラ、残念です)
昨日は、前橋の国際交流パーティーで、ポーランド人のアーニャと知り合えたのですがポーランド語が少しさびついてました。家に遊びに来てくださいと言って別れました。語学学習は、ボケ防止にいいかもしれません。忘れたら又覚えればいいのです。
6時過ぎました。ほら、夜明けです、冬の朝焼けは、美しい!