日々の事など

時には、旅人

カロリナ・ランツコロンスカ 独ソ占領下のポーランドに生きて 山田朋子 訳

2019-12-27 | 

暇な時間があるので、友達から借りた本を読みました。極楽とんぼの私が、うーんと考えさせられました。改めて、表紙を眺めたら明石書店の世界人権問題厳暑99でした。山田先生には、ずいぶん前に少しの間、東中野でポーランド語を習いました。

カロリナ・ランツコロンスカ(1898~2002)という名前さえ知りませんでした。彼女はポーランドのシュラスタ(貴族)の出身です。ソ連占領下のルブフで地下運動に参加し、ドイツ占領下にクラクフに移り、傷病兵やナチのもとに捕らわれた囚人の支援活動に自らも収容所に収監されながら従事した。と、簡単にまとめただけでも彼女はなみなみならぬ精神力、知力、体力、忍耐力の持ち主でした。編者によるまえがきに「愛するもののために全力を尽くしたことが、特別な栄誉に値するとは思わない」と彼女の言葉が記されてます。愛するものとは、ポーランドそのものでしょう。長い感想文を書く気力がありません。ポーランド人の精神を少し理解できました。凄い本です。読んで良かった!