下手の横好き日記

色々な趣味や興味に関する雑記を書いていきます。
ミステリ・競馬・ピアノ・スポーツなどがメイン記事です。

折原一『黄色館の秘密』

2008-12-19 23:59:59 | 
ちょっと軽くて理屈っぽいものが読みたくなったので(どんな?w)
折原氏の黒星警部シリーズに手を出してみました。


失敗続きの黒星警部は、お払い箱寸前の特別休暇で田舎の温泉町に行く。
すると、その夜、黒星の携帯に葉山虹子からのSOS電話が!
偶然にも、彼女はすぐ近くの山の上にある黄色館と呼ばれる屋敷にいるらしい。
黒星警部が駆けつけると、虹子の部屋は鍵がかかったまま、何の応答もない。
斧で高価なドアを破って入ってみると・・・虹子は寝ぼけていただけだった(^^;
折りしも黄色館には、爆盗団という窃盗団から家宝の黄金仮面を盗むという予告状が。
高価なドアの弁償も兼ねて、黄金仮面の警備に当たる黒星だが・・・
雪に降り込められた館・・・そして起こる密室連続殺人・・・黒星は解決できるのか!?


と、あらすじを書いてるだけで、バカミスっぽいノリですけど(^^;
この黒星警部シリーズは古典ミステリのパロディ要素が強いことでも有名です。
今回もガストン・ルルーの『黄色い部屋の謎』を意識したような、
黄色い建物&部屋が出てきますが、私は本家を読んだ記憶が・・・ない?

海外の古典ミステリって、読んだの中学生のときとかだから、
もはやクリスティですら覚えて無い作品があるのですよ。
まあ、白紙になった頃読むと、また楽しめるからいいのですけど(笑)

さて、黒星警部は「密室」と聞くと喜びで顔がにやけ、
「ウヒョッ」という変な声を発するほどの密室マニアです。
しかし、その探偵能力は、おそらく数あるミステリの中でも最低ランクかと(^^;
まあ、その失敗ぶりを楽しむのが、このシリーズの味わい方なのですが。

で、今回の事件。
密室、空飛ぶ黄金仮面、雪によって閉じ込められた電話も通じない館、
そんな古典的要素を満載に謎解きを行っていくのですけど、
そんなバカな!!!と口があんぐり開くことは請け合いです(笑)
あの折原氏だし、絶対何かが・・・と注意深く読んでいて、
途中であることに気がついたのですけど、あんまり事件と関係なかったかな。
まあ、犯人を当てようと思って読んではいけません(^^;

次は何を読もうかな~☆