Lucky☆Sardonyx

ばるご☆の戯言ブログです(^^)

見直し検討

2012-05-01 23:33:22 | コメント
 群馬県藤岡市の関越自動車道のツアーバス事故を受け、国土交通省は1日、高速道路でツアーバスを含む貸し切りバスを運転手1人で走らせる場合に、1日当たりの走行距離の上限を見直す方向で検討を始めた。現行は2日間の平均で670キロだが、事故を起こしたバスの目的地までの距離は最短で約540キロのため1人での運転が可能だった。

 国交省は、2008年の指針で、ツアーバスについて運転手1人の上限距離を規定。事業者数や車両数の増加とともに価格競争が激しくなり、安全対策が不十分な事業者もあると指摘されており、事故原因の調査状況も見ながら議論を進める。

 定期運行が主な乗り合いバスに対してツアーバスは、旅行業者が客を募集し、貸し切りバス事業者に委託して運行。料金も運賃ではなく旅行代金の扱いとなる。客のニーズや繁忙期に合わせて路線と料金を設定できるため、利用者は04年の2万3千人から10年には600万人に急増した。

 国交省は、高速ツアーバスの安全強化に向け、より厳しい安全管理が求められる高速乗り合いバスへの一本化を進める方針。5月中に道路運送法の施行規則などを改正、今後2年間で、ツアーバス事業者となる旅行業者に乗り合いバス事業の許可取得を促す。

 国交省は、旅行会社が乗り合いバス事業者の許可を取得することで、バスの運行や乗客の安全に対して、より明確に責任を負うようにする。デジタル式運行記録計の設置義務付けなど、12年度中にさらなる安全対策についても検討する。

 国交省は、10年に総務省からツアーバスを含む貸し切りバス事業者への指導、監督の強化を勧告されたことなどを受けて検討に着手、今年3月末に有識者検討会が報告書をまとめた。