Lucky☆Sardonyx

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署名式典中止

2012-05-13 23:38:14 | コメント
 中国から日本と韓国に国際保護鳥トキを2羽ずつ寄贈する計画に向け、北京で13日に予定されていたトキの繁殖協力に関する覚書の署名式が中止となった。日本の環境省が13日発表した。

 中国にはトキの寄贈で日韓との友好ムードを演出する狙いがあったが、同省は「3カ国の調整がつかなかった」としている。韓国側は署名式の開催自体が決まったものではなかったと主張しており、同国が式の開催に反対したもようだ。

 日本の外交筋によると、中国から日本にトキを寄贈する計画に変更はなく、署名式は「早い時期」に行われる見通し。

 中国側は日中韓首脳会談に合わせ、各国の首脳立ち会いの下で署名する方向で調整を進めていたが、北京の外交筋によると、韓国側が「2国間でそれぞれ署名したい」と求めたという。同筋は「韓国の李明博大統領が政権の成果をアピールしたかったのではないか」とみている。

 韓国政府筋は「署名式を行うことは決まっていなかった。署名は(中韓と日中の)2国間で実務者が行えばよく、3カ国の首脳がそろった席で行う必要はない」と述べた。

 中国側は日本にいるトキと血縁的に遠い個体2羽を選定、10月末までに新潟県佐渡市の佐渡トキ保護センターに届けられる予定だという。

 日本産のトキは2003年に絶滅。中国から提供を受けた5羽を繁殖させ数を増やし、現在、国内には放鳥したものを含め約250羽が生息している。近親交配に伴う抵抗力の低下などが懸念されており、中国から新たに寄贈を受けることで、血縁的に遠い個体をかけ合わせ、繁殖状況の改善が期待されている。