Lucky☆Sardonyx

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入獄大国

2010-02-21 22:10:09 | コメント
 貧富の格差が拡大する中国で近年「刑務所に入りたい」との動機から相手構わず傷害などの犯罪に走る事件が目立ち始めている。日本でも無差別殺傷事件が問題となっているが、中国では医療保険制度の不備から医療費が払えず治療を受ける目的で入獄を望むケースも多いようだ。

 「刑務所に入れば飢えないと思った」。1月6日付の中国紙、北京青年報によると、昨年10月14日、女性にケガをさせて捕まった北京市懐柔区に住む出稼ぎの男(19)は警察の調べに対し、こう供述した。

 アルバイトで食いつないでいたが、ネットカフェで所持金を使い果たし、生きることに絶望。一度はレンガで自分の頭を叩いて自殺しようとしたが死にきれなかった。刑務所に入れば食べ物があると思い付き、たまたま近くで畑仕事をしていた女性をレンガで十数回殴った後、自首した。

 北京市順義区の男は2008年11月、強盗罪で懲役18年の刑を受けたが「これで治療が受けられる」とほっとしたという。中国紙、新京報によると、男は2度目の入獄で、今回は手製の銃でタクシー運転手を脅して車両を強奪。持病の再生不良性貧血の医療費が高額で払えず、治療しなければ生命の危険もあった。

 広東省広州市でも08年11月、出所して3カ月の男が女性に乱暴して捕まったが、動機は肺気腫の治療だった。男は07年にも同じ動機で恐喝事件を起こしていた。

 中国政府は医療保険制度の普及を急ぐが、特に農村部では遅れている。それだけに現在の中国のバブル景気は両刃の剣で、一気に不況へと転落する危険を孕んでいるともいえる。

 次なる経済ショックが中国発でないことを祈るのみだ。

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