Lucky☆Sardonyx

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爆発

2011-09-12 23:43:21 | コメント
 フランス南部ガール県マルクール地区の低レベル核廃棄物処理センター(CENTRACO)の溶融炉で12日午前11時45分(日本時間同午後6時45分)ごろ、爆発があり、1人が死亡した。4人が負傷し、うち1人が重傷。放射性物質の外部への漏出はないという。フランス原子力安全局(ASN)などが明らかにした。

 原因は不明。爆発があった溶融炉は、低レベルまたは極めて低レベルの核廃棄物を処理するために使用。爆発直後に火災も発生したが、間もなく鎮火した。ASNは12日午後、負傷した4人は被ばくしておらず、施設周辺の放射性物質による汚染もないとして「事故は終結した」と発表した。

 同施設は、電力大手フランス電力(EDF)の子会社「ソコデイ」が運営し、原子炉はない。フランス・メディアによるとEDFの広報担当者は「核事故でなく産業事故」と述べた。地元警察は放射性物質による汚染の心配はないとしている。内務省によると、施設職員らへの退避命令なども出されていない。

 ASNは緊急対策本部を設置。コシウスコモリゼ・エコロジー相は12日、事故の詳細を把握するため現地へ向かった。国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は同日、爆発について情報を収集中だと述べた。枝野幸男経済産業相も就任記者会見で「情報収集に努めたい」とした。

 日本の専門家によると、マルクール地区の核施設は日本の茨城県東海村に相当し、多数の核関連施設が集中。中心事業は使用済み核燃料の処理で、プルトニウムの生産や混合酸化物(MOX)燃料の製造も行っている。

 フランスは全発電量の74%を原発で賄う原発大国。世界原子力協会(WNA)によると9月1日時点の同国の運転可能な原子炉は58基。