晴れのち曇り、時々パリ

もう、これ以上、黙っていられない! 人が、社会が、日本全体が、壊れかかっている。

「メコン河の渇水と中国は無関係」と強弁する中国政府は「テロは対米戦争」とする米政府より直截的に悪質!

2010-04-11 00:00:22 | 国際関係
『ル・モンド』のブルーノ・フィリップによる署名記事によると。



中国政府は、最近メコン河上流<雲南地区>に水力発電用のダムを4基を建設し、更にあと4基が建設中である。

そして、中国から流れでるメコン河は、支流を含めると『ミヤンマー』『ラオス』『カンボジア』『ヴェトナム』を還流し、流域人口44000万人。

そのうち、2700万人が水不足に悩まされている。
タイ一国に限って見ても、14000の自治体や集落が飲料水の欠乏の被害を被っている。

          


この4月5日、タイのメコン流域の町のフア・ヒンで行われた、『メコン河川委員会』主催の会議の席に置いて、<友好国ミヤンマーの代理出席>と称する中国の、外務副部長ソン・タオは、「近年の統計が示すメコン河流域の水不足は異常乾燥気象のせいであり、メコン河の水位減少に中国の水力発電事業は、何ら関係ない」と言ってのけた。


今回の会議の前から、中国マスコミは着々とプロパガンダを準備していたようだ。

人民日報に言わせると。
「中国は、常に環境保全を最優先課題に取り上げている。」
「メコン流域地方の異常乾燥気候を、中国の推理政策に負わせようとする事は、グロテスクである。」

同紙のウエッブ・サイトによれば。
(中国政府に非常に近いカンボジアのメディアを通じて)「カンボジア水利・気象大臣によれば、『水不足は乾燥気候のせい』である。」


しかし、これらの中国政府の姿勢は、当然の事ながら流域諸国の賛同を得られるには至っていない。


ここに至って、北京政府は関係諸国に対し、乾期に置ける<水位の情報>を提供する事を約束し、更に<将来的>にはダムに関する技術的情報も公開する、としている。

<将来的に>だそうだ。

これをもってして、『メコン河水利委員会』事務局長にジェレミー・バードに、「科学的に一歩前進した」と言わせている!



タイ首相アブヒジット・ヴェッジャジヴァ氏によると。

「今後中国が、定期的に関係諸国との連絡を保つ事を、期待する」と述べた。

「個々50年においての最低水位に喘ぐ『メコン』に取って、よりラディカルな政策を早急に施さない限り、メコンは生き延びる事は出来ないだろう」

とも発言している。


これらの必死の<声>は、北京には届かないらしい。

中国政府は、<民族自治運動>以外の事柄に対して、周辺諸国への関係にいかに無関心であるか、の雄弁なる証拠であると言えよう。



ちなみに『メコン河』は、地球上の最も淡水水産資源の豊富な河川であるそうだ。

そして、既に<巨大ナマズ>等の一部の種に関しては、絶滅の危機に瀕しているらしい。


<海賊シー・シェパード>もそろそろ海上テロを止めて、中国に抗議してみては如何な物だろう?


ただし、日本と違って中国相手では、<撃沈>される事を覚悟の上で取り組まねばならない事は、言うまでもない。

そんな勇気は、彼らには無いか。。。


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