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日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

アンソニー・ロビンズのメッセージ 3

2006年06月10日 | 日記


3.聞いたことを全て信じてはいけない。持っているものをすべて使ったり、眠りたいだけ眠ったりしないように。


「聞いたことを全て信じてはいけない」

うーん、これはよく聞くアドバイスですね。同じようなことですが、前世療法で有名なブライアン・ワイス医学博士さんは、「魅力的に現れる人ほど警戒しなさい。相手の言うことはすべて自分の心で確かめなさい」と言っています。

例えば村上世彰さんは読売新聞でコテンパンに批判されています。僕もメディアが伝える村上さん像を見て、やり方がまずかったと思う。

大企業メディアでは村上さんは完全な悪人にされている。でもネットで探すと、彼のファンドにはアメリカの大学も出資していて、村上さんの運用で上げた利益を通じて留学生のための奨学金を支給できているそうです。村上さんは同じことを日本の大学にももちかけていたそうです(「村上氏は本当にプロ中のプロだった。」『貞子ちゃんの連れ連れ日記』6/6・7

もちろんそれとは反対の、他人を思い通りにコントロールしようとするエピソードもよく聞くわけですが、彼のしたこと全部が全部ダメだったとみなすと、私たちは何も学んでいないわけなんですね。

僕も他の人と同じように村上さんには感情的に反発するし、彼のやり方が問題とされることはいいことだと思いますが、彼の目指そうとした企業のあり方自体まですべて否定されるべきかどうかは分かりません。

だから、少なくとも「識者」の人には庶民的な感情論を超えたレベルで議論して欲しいのですが、出て来るコメントはどれも「証取法の精神に反する行為だ」とか「拝金主義だ」とか、庶民と同じレベルのものばかりです。

彼のやり方に問題があるのはだれでも分かるんですよ。ただ、やり方が問題だとしても、しかし村上さんが批判した日本企業のあり方はどういうもので、村上さんがビジョンとして描いた姿はどういうもので、やり方が強引でも目指した目標の中に理に適っていたものがあるとすれば何なのか、それを言ってほしい。しかしテレビも新聞もそういう村上さんの「光」の側面について何も語らない。

啓蒙専制は、専制はたしかにまずいけど、啓蒙がすべて否定されるべきじゃないでしょ。


涼風

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