joy - a day of my life -

日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

自立の機会

2008年09月07日 | 日記
“モンスター・ペアレント”が話題になって久しくなります。


学校の先生の不祥事がメディアで取り上げられる一方で、今度は無理な要求をする保護者が注目を浴びています。


親が学校に無理な要求をするのは、子どもの教育現場に親が意見を言う権利があるという意識が浸透しているからでしょう。


同時にそれは、子どもの環境をできるだけ自分の思うようにコントロールしたいという親の欲求の表れです。


しかし、子どもに自立心と責任感をもってもらうには、子どもが自分で行動し結果に責任をもつ領域が必要になります。


学校とは、本来そのような領域になっていなければなりません。


近代の学校は、しかし、子どもが自分で物事を選択する機会を奪ってきました。学校における集団生活は、工場や軍隊と同様に、子どもにとっては命令に従うことだけを覚える空間になりました。


教育現場の先生は、ほとんどすべての子どもは教師の指示がなければ動くことができなくなっていることを知っているでしょう。


もしカリキュラムを廃止し、また集団生活のルールを子どもたちで決めるようにすれば、自分のいる場は自分が作っていることを子どもたちは自覚できるようになるでしょう。


ついつい学校に要求をしてしまう親御さんは、ぜひ考え直してみてください。その行為は、子どもが自立する機会を奪っていることを。