皆が穏やかであればいい。
そのために何をすればいいのか。
自分の感情を穏やかにできる術を持てばいい。
他者と比べることなく、
他者の感情に立ち入らず、
自分の感情によって立つ。
しかし、わがままであってはいけない。
他者に寄り添うことも必要だ。
自分の感情だけを優先してはいけない。
皆が穏やかであるために、
なにができるのだろう。
それはまず、自分を見つめることから始まるのかもしれない。
台風の外側の、一番外側の雲だったのだろうか。
昨夜は、激しい雨と風の音に何度も目を覚ました。
朝も時折、雨あしが強くなる。
洗濯物をベランダに干したいなと思い様子を見ていた。
ふと、あ、もう干せる、そんな感じがした。
ベランダで洗濯物を干し始めると、鳥のさえずり。
雨が上がると仲間に伝えていた。
とても穏やかな気持ちになった。
そして、空を見上げた。
ゆっくり呼吸しよう。
たった一度の
ほんの短い命の時間。
やさしい気持ちでいられる時間が少しでも多くなるように。
誰かが何かをしたということでなく、
自分がどうするかを考えることが大切だと、
空を見上げながら、わたしは、思った。