CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

『アルファ碁』にイ・セドル九段が、雪辱!

2016-03-14 08:35:47 | 日記
昨日、ベットに入ってipadで、ニュースつらつら見ていた。

うれしいニュース!!
イ・セドル九段が、AIに勝利した!!
五番勝負ですでに三連敗していて、我が家では話題になっていた。
人工頭脳AIの進歩は目覚ましいが、
囲碁で人間を超えるのは、まだ先だと思っていた。
その予想を超えて、AIは世界最強をいわれるイ・セドル九段を退け続けた。

私は、AI、つまり人工知能とかいうものの発展に喜びを感じない人なので・・・
もちろん、それは、素晴らしいことで
人類は様々な科学技術の発展の恩恵を受けて存在していることは確かだけど・・・
なんかなぁ・・・って思うわけだ。

Windows10をこのPCにインストしたら、左下に・・・
「Cortanaに何か聞いてみてください・」と表示されている。

私がここでPCに一人話しかけている姿・・・想像しただけで怖くなる。

PCでお買い物もできてお年寄りも楽になる・・・?!
それは、たぶん50年後のことだろう。
スマホ世代が、年老いた時の話だと思う。

今の年寄りは、お店に行って天気の話をしたり、嫁のことっ愚痴たり・・・
そういうことが必要なんだ・・・と思っている。
ところが、いろんなことが、小売店を少なくし、デパートさえも店じまい。
地方都市ほどその変化は激しく・・・
世間話をする・・・ことさえ、減ってきている。

『人間』ってなんなんだぁ!!と叫びたくなる。
携帯電話の出現・・・歩きながら電話で話している人・・・それは異様な光景だった。
独り言を言ってるかの如く・・・歩きながらしゃべり続け、
歩きスマホ・・・がまかり通って、危険だ!危険だ!と言われてもやめられない。

ことほと左様に、人間は『生み出された機器』を使う能力を有する人のほうが少なくて
『生み出された機器』に依存し、支配される人のほうが多いのだと私は思っている。

だから・・・だからですよ。。。
そんな風に思っている私は、今回の対局が気になっていた。
当然その興味は、たまに我が家に帰ってくる息子とも話題になるので、さらに膨らむ。

第三局は176手でアルファ碁の中押し勝ち。
昨日の第四局は180手でイ・セドル九段が中押し勝ち!

私は囲碁のことはさっぱりわからないが、『中押し』って言葉くらいは知っている。
息子が院生だったのだもの・・・それくらいわからないと・・・って、
それしかわからないのって感じだが、盤面を石で埋め尽くさない状態でも、
つまり勝負が終わっていない途中の状態で、先を読んで読んで・・・あ~もう手がありません・・・
このままどんな状況になっても、私勝てません・・・と判断して、相手が『投了』を告げる。
つまり、「負けました」「ありません」と言ってを自らの負けを告げるのです。

私は、この中押しって、本当にすごいな・・・とおもった。
勝つほうももちろんだが、負けを読めるってことにも驚きだった。
そして、自ら負けを宣言するってこと、これもある意味驚きだった。

それくらい、頭の中で、先の先まで読んでいるってこと・・・
あの打てる場所が、果てしなくある碁盤を見つめて、そのすべてを読み切る作業をしているってこと。
勝つほうは、相手が打てないほどの状況を作り出し、負けるほうはそれを読み切るだけの能力がある。
すごいなぁ・・・ほんとうに凄い。

私が、こういうことに感心しているのを見て、息子はあきれ顔・・・だな、きっと。
そりゃ、同じ色の碁石でも囲碁を打てる人だから・・・
何もわからず、興奮する私をみると、あきれてしまうのでしょうが
わからない人も興奮できるって大事なことだと思う。

イ・セドル九段は、「勝利してこんなに喜んでもらったのは初めてです」と語ったようだが、
私も囲碁の対局で、こんなに興奮して、嬉しかったのは初めてです。

囲碁がわかる人は、もっと楽しいんだろうなぁ・・・
棋譜をみながら、ふむふむ・・・と考えられたら、すっごく幸せだろうなぁ・・・

とにかく、うれしいニュースを確認して、眠りに落ちた。

私はやっぱり・・・ロボットに介護されるのは・・・いやだな。
どんなに素晴らしい頭脳かは知らないけれど、
ロボットに介護されるくらいなら、姥捨て山にいって、
枯れ草や土のにおいに囲まれて最期を迎えたいな・・・そう思うわけです。