風の谷通信No12-011
アパホテルの宿泊室内にその経営者の主張を書いた本が
置いてあるという。聖書や「ブッダの言葉」などの書物が置いて
あるのと同じ手法である。
問題になっているのはその主張の核心が「南京事件は捏造である」
と言うにある。まぁ世界に通用しない、日本の勝手な思い込みの
ひとつである。だから、この本を手にした宿泊客は意外に思うか
不快に思うかするであろう。
問題は「果たして捏造であったかどうか」というにある。捏造であった
と主張する人達が「先の戦争で日本は悪くはなかった」という人達と
重なること。日本は神の国であるとの主張とも重なる。カミに選ばれた
エリート民族であると想い、世界に君臨することを願う。
だけど、その日本はアメリカの前でペコペコペコペコしているよ。
なぜなの?
まるで飼い犬みたいじゃないの?ほんとうに神の国の、神に選ば
れた民なの?
オスプレイを海岸まで運んでから落としたので、住民を巻き込ま
なかったことで感謝されるべきだ、という屈辱的なことを言われて
抗議もしない政府、そんな国民を守る意識ももなく、アメリカに
へばりつく国が世界一級のエリート国といえますか?むしろ、
属国という地位を確認する方が正確であると思いますよ。(まぁ
それはともかくとして)
それで 南京事件捏造説は世界で通用するんですか?もうずっと
以前に書いたけど、本当に正当な主張ならば、世界へ打って出て
論争すればどうですか。南京虐殺事件は事実だと主張する人達を
相手に一戦交えて論破してくればよろしいがな。そんな、自分が
経営するホテルの部屋だけに印刷物を置いて、曳かれ者の小唄
みたいなことをしても埒があきませんぜ。
蛇足ながら、わたしはこの国が神に導かれる国であると信じています。
もっとも、考える次元が少し違うけどネ。