風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

10-033東電の隠蔽体質はいまも

2015-02-25 20:25:18 | 農業日記

風の谷通信No.10-033

私は相変わらず原発に拘っています。

一方東電は、いつまでも事故隠蔽に拘っています。本日25日の朝刊に放射能汚染水が外洋へ流されていることを報道しています。神戸新聞と朝日新聞に掲載しています。『オイオイまたかよ』と思っていたら東京のほうでもやはりブログに収録しています。東京の記事は毎日新聞からの引用です。

 

東電の発表では通常よりは高濃度の放射性汚染水が建屋の一部に溜まっていたものが流れ出たとのことですが、そんなことの明細はもう無視。問題は排水路の水が雨のたびに流れ出ていることを把握しながら数値を公表してこなかったこと。さらには汚染水の外洋流出を昨年4月までに把握していながら公表してこなかった、ということにあります。事故発生4年にして、このクニ全体でもう真摯な関心が薄れてしまったということでしょうか。

把握されている放射性物質はセシウム・ストロンチウム90 が含まれていた・・・という記事。言い換えれば検出された放射性物質をすべて報道しているわけではないのです。アベさんのリオでの大口叩きはどうなるのでしょうか。汚染水は完全にコントロールされている・・・なんて大嘘がよくも言えたもんだ。

 

この情報隠しの点は東電の発表内容にあるのか、それとも新聞社の報道姿勢にあるのか疑問です。実は大きな疑問です。そもそも神戸と朝日の報道記事が朝刊の後ろの方にごく小さなベタ記事で掲載されているだけです。本来ならばもっと大きな囲み記事の扱いにすべきものでしょうが。政権の強圧的態度におされたメディアが報道自粛を余儀なくされているという噂が絶えないので、この記事がそんな圧力を受けているのでなければよいのですが。政権の傲慢と東電の隠蔽体質がこのクニの報道を殺してしまわないようにと祈ります。