風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

6-104信州旅行14

2011-08-17 19:46:33 | 旅日記

風の谷通信No.6-104

松本に着いてホテルへ直行する。チェックインには早いので、荷物を預けてタクシーに乗り、神宮寺へ向かう。今回の旅の最終目標地。松本市郊外浅間温泉のそのまた町外れにある。背景は丘の深い森。

ここは「寺よ、変われ」の著者・高橋卓志さんのお寺。高橋さんはこの寺の住職ではあるが、大学の客員教授も勤められるし、地域の人たちと協力してホスピス・介護事業など幅広い活動をなされている。著書から推察してこの寺院でいろいろな活動が目に見えると思ったのだがそれは甘いことで、外面からは何も見えなかった。高橋先生は不在であった。もっとも、真正面から訪ねて行って何を話せる立場でもない。凡人には程遠い世界の人であろう。

お寺の境内は静かで清潔に保たれている。離れて眺めると仏教寺院とは思えない。傍まで行くと、鐘楼や墓地への門や墓地から眺める本堂がなるほど寺院だという姿を見せる。新しい建物が多くて古刹という感じはしない。

               墓地への入り口にある門。さすがに寺院らしい姿。 

      この姿を見ても寺とは思えない。
      
 墓地への入り口から見た本堂と墓地への入り口近くに並べられた閼伽桶の棚。

 さて帰り途。まだ日は高いし大した距離でもないので(と思って)歩くことにする。タクシーを呼ぶにもその方法がないのだ。とにかく先ほど来た道らしき道を町中へ出て、駅の方角を尋ねながら、とことこ歩く。暑い!・・・・コンビニがあったのでペットボトルのお茶を買って道を訊いて歩いているとバスが見えた。あぁ残念、行ってしまった。またとことこ歩く。浅間温泉入り口の歓迎看板が見える。ありゃあー、あれは52年前に大学の合宿のときに見たのと同じじゃないのかな?突然のタイムスリップ。でも暑さと疲れのせいですぐに現実に戻る。方面標識が見えた。なるほど松本駅はこの方角か・・と歩くと、バス停の柱が見えた。一台が行った。停留所に座ってじっと待つ。こんな時にはなかなか来ない。皮肉なものだ。ここでも日除けのビニール傘が役に立った。

やっとバスが来てとにかく駅前まで乗って行き、そこからホテルへまた歩く。あぁ疲れた。