風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

テレビの取材姿勢

2006-11-16 21:25:08 | 世相あれこれ
風の谷通信 さん農園便りNo.160

 今日のテレビニュースでは和歌山県知事逮捕の画像が
多かったですね。さて、その取材・報道の姿勢が問題。

 ある局の放送:あーっ、知事が出てきました、 今、
公舎の玄関から出てきました・・・、だと。 何ですか、
幽霊じゃあるまいし。 

 クルマに乗り込もうとする知事に大声で質問を投げる:
どうだったんですか?あなたが・・・か? 知事!知事!
どうして逃げるんですか? と追いかける。 返事する
はずが無いでしょう。 知事が乗ったクルマを取り囲む
人とカメラの集団。クルマが動けない。誰かが怒鳴って
いる。「のけ!のけったら!」。怒るのが当たり前です
わ。群がる記者たちを殴り倒したいことでしょう。そん
な妨害までもする権利が記者たちにはあるのでしょうか。
 また、そんな情景を写して、そして放送して何のため
になるのでしょうか? 人と電気とカメラと、そして電
波のムダ遣い。公共の電波を割り当ててもらって独占的
に電波を使っている地位に奢っているのでしょうか?
クルマを囲んでとめてしまう権利なんてないでしょうが
・・・。

 こんなことをするから大橋巨泉に「・・・な人たちは
テレビを見ない」と言われるのでしょう。
 他にも、例えば浅原彰晃(こんな文字でしたか?)を
乗せたクルマの移動を上からヘリコプターで追跡したカ
メラがあり、重大犯罪を犯した少年を移送するために窓
をカーテンで閉め切ったクルマにカメラが群がったり、
つまりは何の価値もない映像にしがみついて写して放送
しようという取材の姿勢が狂っているのです。だから、
テレビはつまらない、といわれるのではないでしょうか。

 みなさん、如何ですか、こんな報道に価値があります
か?国民の知る権利だと容認しますか?独占電波を与え
る価値があると思いますか? 

 こんなことを書いていると反撃されるかも知れません。
「一体、お前は何様だよ?」と。 何様でもないけれど
世の中にムダ遣いが溢れていることを憂えているだけで
す。熱・光・電気・石油・食べ物・着るもの・乗り物・
放送・出版・・・・ゼニ・カネ・モノ全てにムダ遣いが
溢れて、その反対に地球の生命が縮まっているのを憂え
ているのです。何も夜中まで放送することはないですが
ネ。夜を徹してただただ放送し続けるために画像を流し
続けているだけのような放送が多いですね。仲間内でバ
カ笑いしているような=つまりは電波を割り当ててや
る価値の無いような=放送を止めれば、夜中の放送をや
めることができましょうに。  
 (但し、価値があるか無いかを誰が判断するかはまた
別の問題です。)
 そうしてムダ遣いを減らせば、この母なる地球の生命
が長続きするでしょう。子孫にきれいな地球環境を送り
渡せるでしょうに。

 テレビの取材だの放送だのと言っても、結局は環境問
題に繋がるのです。 だからバカ騒ぎを止めよう。そん
な放送は不要ですよ。そのためにはバカな取材をやめま
しょう、ということになるのです。 何様でもないけれ
ど、何様でもない一人ひとりが「自分がこの地球にとっ
て何ができるか」と問うことに意味があるのです。何し
ろ南の島が本当に沈みかけているのですから。北極熊や
北極狐の頭数が減っているのですから。母なる地球が我
々人類にとっても住みにくい場所になりつつあるのです
から。核爆弾なんか弄んでいる場合ではないんですよ。
 (この件、後日機会があれば続けます)