風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

冬の風

2006-11-02 21:21:45 | 農業日記
風の谷通信 さん農園便りNo.153

 朝から冷たい風が吹きました。昨日までの温かい風とは違って
これは冬の風です。さすがに温かだった秋も終わって11月と
ともにいよいよ冬が来るのでしょうか。
 新聞報道によると10月は異常に温かかったそうです。昼間は
実に温かくてよく汗をかいたものです。きょうは一日中作業して
いましたが汗をかくようなことはありませんでした。10月が温
かっただけよけいに冬の訪れが早いかもしれません。明日は鶴林
寺の観月会ですが、きっと寒くなることでしょう。月は十三夜で
すから、晴れていればすばらしい月見会になるでしょう。

 さて、秋が深まるとともに畑の作業が一杯になってきました。
つい先日まではまだ早いと思って見逃していた大豆が急に熟れて
きて、今日気がつくと莢がはじけています。早く収穫しないと
畑の中へ落ちてしまいます。青豆・黒豆小粒・茶豆、加えて黒豆
大粒と、とてもじゃないが追い立てられて負けそう。おまけに
レンゲや小麦・大麦の種まきに花畑の準備・・・・・・。もう
だめだ、 放り出すより仕方なし。そんな作業次第です。

  兆し        10. 20, '95
 
  朝からの北風です/ 今年初めての冬の風です/
  長い残暑もこれで終わりでしょう//

  稲が全て刈り取られて/ 辺りの景色が裸になり/
  朝の霧が濃くなりました//
 
  庭の柿が色づき/ 山の栗が落ち始め/
  畑では大豆の枯葉が/ 風に舞い始めました//

  電線に椋鳥やすずめが連なり/ 山の白鷺が少なくなり/
  時は今ゆっくりと/ しかし確実に/
  冬に向かっています//
              (散文詩日記 風の谷の詩 より)