風の谷通信No.13-081
世間がキナ臭い方へと動いてゆく。
アベさんがミニ空母建造を唱えたとほぼ同じ日にトランプ大統領が宇宙軍創設を公表した。トランプ宣告の背景には中国の動向があり、副大統領の演説には中国+ロシアの文言があった。どちらの言葉にも軍への指向性はあるが、平和への指向性はない。
私は尊王右派で、右翼ではないので、天皇陛下の言葉を尊重している。天皇の心を踏みにじるようなアベさんの姿勢には賛成できない。日本の右翼政党は軍事強化を志向し、大仰な言節を繰り返してきたが、平和に関しては何等の成果も挙げてはいない。唱えたのは、まずソ連が津軽海峡を封鎖するだろう、つづいては北朝鮮がミサイルを撃ち込んでくる、更につづいては中国が日本の領土を攻めてくる・・・という脅しの段取りであった。すべては軍事強化のための言いわけに過ぎなかった。
その一方で、ロシアとの領土交渉は握手と料亭しか無く、北朝鮮との拉致被害者問題は大臣を置いただけで何の交渉もない。中国とは何をしているんだろう。それでいて、朝鮮と中国の漁船は日本の領海を荒らしまくっている。あるいは、領海のすぐ外で日本領海に入ってくるはずの魚を横取りしている。イヤイヤ、赤サンゴまでも取りまくるのだ。
結局、保守政権はカネを使うが兵器・軍備だけで、民生は放り放しではないか。クニタミは見向きもされない。少しずつ少しずつ、兵器化・軍事化だけが進み、気がついた時は80年前と同じことになっているかも知れない。これでも平気なのが今日の二ホン民生社会なのだろうか。おそろしいことですぞ。