日中は相変わらずの梅雨空だが、時折薄日が差し、雨の降る心配はなさそうだ。
夕方になると適度な湿気とひんやりした風が心地よい。
個人的な季節感だが、こんな夜はジャズが良く似合う気がする。
ので、久し振りにこれを聞いてみることにした。
80年代のキースを代表するスタンダード・トリオの1枚。一番好きなのがこれかな。
キース・ジャレットは、50年代のジャズ全盛期の演奏を聞き込んできたベテランの方々にはあまり受けが良くないらしい。
村上春樹さんも、けっこうはっきりと好きではない、と言明しておられる。
ハービー・ハンコックなんか世代的に近いと思うけど、彼の方が受けがいいようだ。その辺の感覚は僕にはよくわからない。
まあ、おまえはジャズというものがわかってないんだよ、と言われれば、そうですけど、それが何か?と答えるしかないですけどね・・。
とにかくこのアルバムの、闇夜に沈んでいくようなリリシズムが何とも形容のしがたい心地よさを感じさせてくれる・・。
スタンダードと言っても、僕が知っているような有名な曲は全然入っていない。けっこうひねりのきいた選曲なのだそうだが、まあそんなことは気にしないでも楽しめる。
一番好きなのは2曲目の Moon and Sand だ。解説にはかつてケニー・バレルが取り上げたとあるが・・・。
ん、なんだか外が騒がしいぞ。
猫:「ふおおおおお、うぎゃああああああ」
ばかもの、ひとがリリシズムに浸っているというのに、なにをさわがしい・。
猫:「ふううううう!!」
窓を開けたら、やはりうちの庭でケンカしておった。
ふつうこういうときはさっさと逃げてしまうものだが、興奮が冷めないのか、こっちをにらんでいる・・。
・・さて、ねるか。あしたも早いものね。