うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

Hizashi

2020年03月12日 | まち歩き
ウィルス対策で時差出勤、休暇取得などが推奨されていて、オフィスも静か。
部署でも休みを取る人が多くなった。
ので、予定にはなかったが、仕事がひと段落したのを機会に1日お休みすることにした。

週末天気悪いらしいので、用務をこなす。
 平日の高速は物流関係の車が多いので、そこそこの交通量はあるが、やはり以前とは違う。渋滞が少ないので運転する方としては歓迎だが、その分経済が滞っているのだとすると、やはり困ることにもなろう。
 駐車場なども空いているし、飲食店は臨時休業しているところもある。
 
そして、普段は外国人でいっぱいのスポットも、まるでちがう風景に。。
そういえばここ、昔はこんな感じだったっけと思い出した。

遅い午後。日差しは力強く、空気は澄んで感じられる。
この季節にしてはかなり暖かい。暖かすぎるくらいだ。
道中かけていたCDはリッカルド・シャイー指揮RCO、ブルックナー交響曲8番。この季節、一番聞きたい曲。
運転しながら聴いていると、ピアニシモなどちょっと聞き取れないところもあるし(「こと遮音にかけては世界でも有数の技術を持っているトヨタのクラウン・ロイヤルサルーン」ではないので、うちの車は・)音楽だけに集中しているわけにもいかないが、シャイー、なかなか良い感じ。

・なんだけど、どうもやっぱり物足りなくなって、またいつものカラヤン、VPOのCD(同じ曲を2度聴くことはないと思ったが一応持ってきてた)をかけてしまう。やっぱりこっち。なにがちがう?テンポかな。。

10年ほど前、この辺りを訪れたのは今日よりもっとあと、桜の咲き始めたころだった。
にもかかわらず、その日はとても寒かった。今日と同じく、雲のないきれいな晴天で、日差しはとても透明できれいだった。

なぜブルックナーを選んだのかは覚えていないがーあの時は電車で、ウォークマンにいれたものを聞いたと思うがー聞き始めたら外の明るい陽ざしと曲がとてもよく似合うことに気がついた。
曲は長いので、エンディング前に目的地に着いてしまい、少し休憩して最後まで聞いたんじゃなかったかな。

冬のあいだ、ひじょうに厳しい状況の続いた時期だった。

そのころケーブルテレビで「ロンドン指令X」という人形劇(「サンダーバード」の流れを汲んだシリーズ)をやっていた。実写と特撮を組みわせたドラマだったが、タイトルロールのところでイギリスの田園風景と、木々の緑が風にゆれるシーンがごく短時間映し出される。

それを見ながら、(今は寒くて木々に緑もないけど)時が流れ暖かくなったら、新緑の木々もまた見られるはずだよな、とぼんやりと考えていた。

これが、妙に切ない記憶なのだ。。伝わらないかもしれないけど。。
・・歩いているうちに暑くなってきた。。
春爛漫というのは、それはそれでいいんだけど、もう少し切れるような清潔な空気のなかを歩いてみたいんだけどねえ。。


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