ここでメディアやインターネットから借りてきたことを受け売りしても仕方ないし、含蓄のあるコメントを語れるわけでもないが、単純な感想を。
最初に思ったのは、良くも悪くもこれが民主主義だということ。
最悪の政治形態らしい(ほかのよりまし)といわれる民主主義だが、とにもかくにも今回は、主権者である国民が、少しだけ多く「離脱したほうがいい」と考えたということにすぎない。
英国が株式会社なら、大株主(である内外の利害関係者)の意向を反映しないとならない。利害関係者は、その意志があり状況が許すなら、株式を買い増しして発言権を得ることもできる。
しかし、国家は株式会社ではない。会社は株主のものだが、国家は国民のものだ。
民主主義はヒトラーとナチス政権を生み出した。今回も、欧州各地の極右政党が活発化するといわれている。それは事実だが、EUという仕組みが、果たして民主主義の精神を反映させた制度といえるかどうかは、かねてから疑問に思われていたはずだ。
もうひとつ思ったのは、冷戦崩壊後のグローバリズム的な流れが、ここではっきりと修正されつつあるのかな、ということだ。
「近代」国家的な枠組みから、次第に「新しい中世」的な世界に移行していくのではないか、という期待-グローバリズムと多様性が共存するような社会が、目の前にやってきたのではないかという幻想は、後退しつつある。
そうはいいながらも、個人的には「新しい中世」的な世界にむけて、世界が試行錯誤し続けてくれるのではないか、という夢を捨てきれていない。少なくとも、いくら極右が台頭し、移民問題が表面化する現状であっても、人々が80年前のような政治形態、問題解決の手法で満足できるとは思えない。歴史はゆっくりであっても、着実に進歩しているはずだ。
・・前から思ってるのだけど、いずれ機会が与えられるなら、もう一度大学に戻って政治学を勉強してみたいな。興味はあるが知識がないので、自分でどうも歯がゆくて。。
さいごにヘンリー・キッシンジャー氏の名言を。
Never say "never"
確認のために検索したんだけど、キッシンジャー氏の発言というのはあまり出てこなくて、代わりに下のような歌のタイトルが出てくる・。ふうん。