帰宅したらちょうどBS放送チャンネル廃止の特番をやっていた。
2023年初めの時点ではNHK衛星デジタルのチャンネルは101がBS1(102はサブチャンネル)、103はBS Premiumという名前で放送していた。
12月1日からBS1はBS101となり、103は廃止になる。
今の体制になったのは2011年の4月からだ。
それまでは、101~103チャンネルはBS1,BS2,BShiとして割り振られていた。
このときは地上波を含め放送がアナログからデジタルに移行しようとしていた。ただ、2011年3月末と言えば東日本大震災の直後であり、放送特番どころか通常の番組さえ自粛やら何やらで大変な時期だった。切り替えに際しお祭りめいた放送は一切されなかったと思う。
地上アナログの終了はやや遅れて7月末だった。
2018年には4K,8Kの放送が始まっているが、うちは受信機がないのでどういう内容なのか知らない。
ここ数年、BS1とBSPは、統合をにらんでなのか、段々とチャネルごとの性格があいまいになり、放送内容も再放送や低コストのトーク番組などが多くなっていた。
かなり前からNHKはその肥大化傾向が批判されており、それに沿った業務の縮小が進行中だ。
ラジオ放送を含め再編は今後も進むようだ。他方、放送法の規定により高画質放送普及の旗振りもしないければならないらしく、内情は大変みたいだ。
そんな折、NHK記者のメモがネットに流出するという事件が発生。リークしたのは子会社が委託していた派遣スタッフだったという。週刊誌のウェブ記事によると相次ぐ運営方針変更や業容縮小等でNHK社内の士気は低下しており、退職者が相次いでいるという。
NHKの運営に対する批判は政府部内からもあるが、以前はワンイシューの政党が批判を繰り返したり、またネット上でも受信料徴取に関する批判が多くみられる。そうした批判が妥当なのかどうかよくわからないし、さほど興味もないが、放送内容がいささか薄くなってきているのは事実で、これは残念なことだ。
放送法を読んでないので、勘違いかもしれないが、たぶん放送内容にも制約があって、国会中継からアニメ、演歌、オペラ、将棋、とにかくあらゆる層に対応できる放送内容にしないといけないことになっているんじゃないかしら。
最新の、16か国からの海外ニュースが同時通訳で見聞できるのはNHKならではだし、年々減っているけどオペラや能、演劇の中継も見られる。大谷翔平が登板する試合もやってる。大統領選の投票日には数時間の特番が組まれて、現地の様子をリアルタイムで、日本の学者の解説付きで見ることができる。
ケーブルテレビや動画配信でこれらのことをカバーしようとしても、視聴料が高額になるか、情報源が怪しくなるか、ソースが違法なものか、そもそも存在しないかなど、同じクオリティを確保することは不可能だと思う。
その意味で、公共放送には頑張ってほしいのだが・。
どうも近頃自壊の傾向があるので、もう段々と質が落ちていくことに慣れないといけないのかも。まあ世の中全般に、何でも前よりも不便になるのが流行りだし、仕方ないのかもしれないですね。。