昨日の朝、出かけるとき、ココにいってきますとあいさつした。
今日は早く帰ってこれるかな?と言ったのだが、自分でも確信が持てずにいた。
案の定、出社したらメール対応、顧客から電話が来て急遽往訪と、色々あって、夜社を出たのは結局夜10時半過ぎ。前日、いちおう買っとこうと思い冷蔵庫にしまってあったショートケーキを、夜0時過ぎにたべてひまった。。
なお、欧米ではクリスマスというのは24日日没から25日日没までをいうのだそうです。だから、25日夜はもうクリスマスとちゃいます。
おべんきょうになりましたね。
でも考えてみると、25日の昼にけーきたべれば、いいはなしですね。。
さて、仕事の合間を縫って、昼時間にセミナー受講をしました。
ちょっと固い話ですが、今たいへん興味深い、世界のインフレ傾向の話です。
ニュースを日々見ているとこの先、インフレーションが加速するんじゃないかという心配を感じています。
コロナ変異株の影響は不明ですが、基本的には米国のPMI(製造業購買担当者景気指数)は堅調らしく、日本もそこそこに良い。中国はここにきて減速しているが、輸出は堅調、なのだそうです。
昨年はコロナで世界中の景気が一気に減速しましたが、ワクチンの普及でとにもかくにも今年は立ち直りつつある。影響はそこかしこで残って、半導体が不足、コンテナが足りなくて物流に影響が、という話はニュースでよく聞きました。それで一部の物価が上がった。
FRBは当初、物価上昇は一時的と捉えていた。実際にレンタカー、航空などの料金は一時高騰しましたが、今は収束しつつある。しかし、実際にはその後も広範に物価上昇の傾向がみられる。その原因ですが;
ひとつはエネルギー価格。ガソリンや灯油価格の上昇は身近な問題ですが、これや輸送費や航空運賃など、様々なところに影響が来る問題です。欧州では天然ガスの上昇もかなり酷いようです。
産油国の動向とか、備蓄石油の放出みたいな話題がありましたが、遠因としては世界の脱炭素への流れから、新規油田等の開発に抑制の傾向が見られることが影響しているのだと。
長期的には化石燃料の利用を抑止する必要があるが、今は代替手段の整備が追い付いていない。だから、脱炭素はインフレの要因になると。
次に賃金。
アメリカでは高齢者の労働参加率が低下している。原因はやはりコロナで、外に出ることに慎重になったこと、あるいは一時解雇されたのち、生活意識が変化したこと、そして多額の給付金がそれを支えている、つまり働かなくても良い環境になっていると。
若者は今ボトルネックになっているような、トラックの運転手とかになろうとは思わない。なぜなら、いずれそうした職業は自動運転に代わってしまう可能性があるから。スキルを積んで、より高い収入をとれる仕事を目指している。
家賃、住宅価格の上昇。
これが世界的な傾向になっているのは、やはり働き方とか、色々な生活環境が変わってきているからでしょうか。都市の在り方も、将来は変わっていくのかもしれません。個人的には、都心に住むメリットって、かなり薄れてきている気がするな。。
堅調な消費。
補助金を大量に支給したら、それで皆が買い物してくれるとは限らないのですが、それでも徐々にその影響は出ている。政策当局はそうして欲しいからお金ばらまいたのですから、いわば当然のことです。
この先、より専門的な議論は省略しますが、今FRBはテーパリングの前倒し、利上げを定期的に行うことで調整を図ろうとしています。来年はまだ経済拡大が続きますが、数年後に景気後退が来る可能性も、覚悟する必要がありそうです。
ここまでの話は米国~世界経済を中心とした議論ですが、こうした中にあって日本経済の脆弱性については、今回のセミナーでも指摘されています。こないだも書きましたが、平成の30年間で経験した、夕凪のような状態が、もう間もなく崩れていくのではないか、という。。
原材料が上がったけど、値段を変えたくないから量目を減らす、というのはどうもアメリカでもやってるらしいです。ただ、あちらはサービス価格はどんどん上がっている。賃金もしかり。日本はサービスはタダ、という意識が強すぎて、もうひとつは平等意識が強くて、結果お互いに貧乏を耐え忍ぶ、という循環に陥っている。
うちの仕事もそうですが、単純労働は単価が安いから、より付加価値の高い高度なサービスを提供することを目指そうと。しかし、世間が付加価値を認めてくれなければ、働き損ですわな。