図は視力検査で使われているランドルト環という図形で環の欠けている部分の位置を見分けさせることで眼の解像度を測るものです
直径7.5mm、欠けている部分1.5mmの図形を5m離れた位置から見て、欠けている部分の位置が見分けられれば視力1.0とするそうです。
普通は片目を遮蔽して、片目ごとの視力を測りますが、実生活では両眼視をしているので両眼視力を知る必要があります(運転では両眼視力で0.7以上必要とされています)。
両眼視力は片眼よりよく見え、10%ぐらい視力が上がるといわれていますが、それはどういうことかといえば、両眼視のときの方が片眼のときよりモノが大きく見えるためです。
実際に上の図を片目を閉じて見てから、眼を開いてみると大きく見えていることに気がつくでしょう。
左右の視力が違う場合は、像の大きさが視力に応じて変わるわけではないのですが、片目で見たときと両目で見たときの視力の違いは像の大きさに現れます。
したがって、文字を読むときには正対して読むのが眼が疲れないですみます。
視力検査のとき要領の悪い人というか融通の利かない人は、見えにくくなってくると、記号をジッと見つめるようになります。
そうするとぼんやりして見える記号がますますぼんやりしてしまいます。
これは眼を凝らすことで眼筋が硬直して,焦点の調節が柔軟にできなくなるということと、残像ができて重なるためです。
眼を緊張させないことが視力を持続させるために、まず必要ですが、緊張した眼筋を解きほぐすことと,残像を消すためにいったん眼を軽く閉じることが有効です。
何秒か眼を閉じ「見える」と思って眼を開けばよく見えるから、脳の思い込みで視力が上がったと思い込む人もいますが、別に視力が上がったわけではありません。
いったん眼を閉じれば刺激がなくなるので、その状態から眼を開ければ刺激を強く感じるわけで、明るいところのほうがよく見えるのと同じ原理です。
記号が小さくなれば欠けている部分をはっきり見分けることができなくなるのですが、これをジッと見つめて見分けようとしても、うまくいくわけではありません。
むしろ楽に見ながら瞬きをするときチラッと見たとき、瞬間的に見えた感じで判断するほうがうまくいきます。
眼が動いたときに見え方が変化するのですが、そのときの見え方の特徴から判断したほうがよいのです。
子供のときでも視力を測るとカンのいい子供は実際より視力が上とみなされ、カンの悪い子供は視力が悪く診断されてしまいます。
同じ検眼表を使うから覚えてしまう子供がいるなどということもありますが、感覚的に分かるというケースもあるので、本当に検査をするには別の検査法も必要です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます