動かないクレーン

いやきっとぼくの知らないところで　動いてるのかもしれない
夕方ともなれば誰もいない作業場
いつかの日は絶え間なく船が作られていて　シンナーのような薬品の匂いが絶えなかったな

風の強い日

春一番かと思うほど強い風
ただ残念なことに　北からの強い風だ
暖かな風が吹くのは　もう少し先だろうか

ピザ窯

なるほど　こういう風に使えばいいのか
火加減なんて適当　タイミングはちょっと難しいかな
思ったよりうまく焼けた　やってみるものだね

もうすぐ咲くよ

ずっとずっと昔から　庭にある梅の花
幹はもう朽ちつつあるのに　また今年も花を咲かせようとしている
”もうすぐ咲くよ”　いつものようにまたそんな声が聞えるようで

幻の山

山の向こうに高くそびえるもう一つの山
いや　あんな所にそんな高い山はない
そういえば時々見かける　雲が作り出した幻の山

みどりの風

まだまだ寒い日が続き　木々はまだ春を待つ
そのうち暖かくなるだろうと思いつつも　季節はそう甘くない
青葉芽吹く頃　吹き荒れる緑の風を思いながら

雲の綿毛

冬に葉を落とした木々に　雲の綿毛
暖かくも冷たい今日が　ゆっくりと暮れていきます
長く伸びた影は　だんだんと地面に溶けていくようです

今日撮った写真

今日撮った写真は今日だけのもの
昨日撮ったものなんて忘れた
明日の写真は明日撮ればいい　ただそれだけの繰り返し

夜

なんだいつの間にか夜じゃないか
昨日の夕焼けは何だったのか　予報通りの雨模様
ただ暖かさの入り交じる　春へ変わるための雨のよう

いい夕方

久しぶりに見かけたいい夕方
風は少しだけ春の香りがする
待ち望む温かな世界は　きっともうすぐやってくる