小さく

小さく華やいだ庭に　あたたかな光
変わりだした季節の中にあり　春を迎えるように
会話の中に　春の言葉と　うぐいすが鳴き始め

沈む陽

だんだんと沈んでいく陽の光り
終わりゆく今日と　明日を繋ぐ夜の始まり
傾いて　差し込んだ光りに手をかざしながら

葉に隠れて

葉に隠れて春を告げる
暖かな空の下　通りすぎていく雲の影
溶け出していく冬に　虫が顔を覗かせて

冬を越える

冬を越える　暖かそうな土の壁
いつからかそこにあり　いつの間にかその場所で
生まれる命　まだそこにいるのか　もう飛び出したのか

あたたかな

あたたかな空は　柔らかく街を包み
吹き抜ける風は　春の香りを運んでくる
風に乗る花粉と　出始めたくしゃみとともに

くもりぞら

雨と晴れを繰り返す空は　今日の日の雨
冷たい風と落ちてくる雨粒
春を忘れた季節が　街に降るようで

空

空に描く春の一筆
暖かな太陽と　冷たい風の入り交じる今日の日
過ぎ去る冬に別れを告げて

たんぽぽ

冷たい空の下で　春を待ちきれず咲く
また小雪の舞う空に　明日の晴れ間を願う
過ぎゆく冬を名残惜しむように

ふくらむゆめ

春に近づくにつれふくらむ夢は　だんだんと大きく
冷たい今日の風にも負けず　日々その時を待ち
小雪ちらつく空　その先にある春を探して

参照：2005年12月02日

変わりゆく

変わりゆく季節　晴れと曇りを繰り返す日々
溶け出していく冬と　香りくる春
庭に咲く花たちに　季節が変わることを教えられ