ゆめでみたきのう

　きのうはもう夢の中で過ごしてきた。そして今日が始まる。
　いつのまにか過ぎてしまったきのうはどこへ行ってしまったんだろう。そんなことを考えながら今日もねむりにつく。
　いつものように夢が始まり、いつものように新しい朝が来る。くり返す。くり返す。
　過ぎていく時間の中で、変わりゆくものは、外をながれていくきせつと、うつりゆくあの街並み。
　なにも知らないまま大人になっていくぼくら。
　昨日を今日にかえ、またあたらしい明日をつくっていく。いつまでも。いつまでも