『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

将軍様

2008年11月14日 | Weblog
と言うと、北朝鮮の金正日国家代表がサングラスをかけた姿が頭に浮かぶ。
あまり良いイメージが無いのだけれど、強いて言えば誰にも
文句を言わせないカリスマ性に対して、そう呼ばれるのかな?

本社に居た頃から、仲の良い男が居ます。
10年ほど前に欧州圏に装置を出荷する時に、CEマーキング
http://ja.wikipedia.org/wiki/CE%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF
と言った、ある安全規格をクリアしないと欧州圏へ出荷が出来なくなった。
それまでは、アメリカのEMCといった規格を満足すれば良かったのだが
いわゆる欧州圏外の製品を売りにくくする輸入規制みたいなもの。

静電気で誤動作してはいけないとか、妨害電波とか他の機器に影響を
与える装置は輸出できなくなった。
それで、その規格を通すためのチェックと、改造をしてその規格クリアに挑んだ。
たった2週間という期限付きで、僕とその男が組んで、いわば会社代表としてやった仕事。散々苦労したが、何とかやり遂げた。
会社からも特別に食事会を開いてもらったり、記念品を貰ったりと、
その処遇を考えたら、当時は会社も我々にかけた期待が大きかったのがわかる。
その後、その男と些細なことでぶつかり、暫く不仲が続いたが
ここ数年でそれも無くなり、昨日も、たまには行きますか?
なんてメールで誘いがあって、二人で良く行く焼き鳥屋に出かけた。

話が逸れてしまったが、この男が僕にメールするときに
メールの最初にDear○◎の代わりに、必ず書くのがこの、「将軍様」なのです。

わがままで、自分の思った通りにしか仕事をしない、
気に入らないことがあるとすぐに喧嘩になる。
要は、わがままでどうしようもなくみんなが避けている・・・
という意味だろうか?

ちょっと良く解釈すると、
カリスマ性があって、誰にも文句を言わせない絶対的な力を持っている、
ちょっと時代遅れな所は否めないが、みんなが楽しく仕事をする事を
一番願っていて、
みんなをグイグイ引っ張ってゆくバイタリティーに溢れる・・・・かな?

僕は間違いなく前者の類だが、この男が僕を「将軍様」と呼ぶ所以は
後者の方に有るらしい。

一方で、僕は彼を「巨匠」と呼ぶ。
これは彼の仕事に対する姿勢や、僕とは全く正反対で実力があって
そのくせ目立たないところでしか仕事をしない。
寡黙でコツコツと、僕のように表舞台には決して出てこない男。
でも、超高圧電源も、ついこの間までやっていた世界最高レベルの
電子顕微鏡も、この男が居なかったら実現できなかった。
会社代表で一緒に仕事をしてから、ずっとライバル心を燃やして
仕事をやってきて「性能が出ないのはお前の電源のせい」って、
相手のアラを出させるために、自分の作る部分の性能を上げてきた。

そういった事を繰り返した挙句に出来たのが最高性能の装置。
その仕事が一段落した時にお互い、相手に対して口にしたのが、
「ずいぶん凄い電源、作ったんだねぇ」だった。

いつかは二人で納得行く装置を作りたいねと言っていたが、
肝心の僕が組織を飛び出してしまい、その夢は叶わなかった。

しかし「将軍様」と呼ばれるのは、いつも「巨匠」のユーモアを感じる。
傍から見たら、寡黙で物静かな男だが、話をしていると実に楽しい。
僕には持ち合わせていないユーモアのセンスもある。

でもやっぱり「将軍様」には、あのサングラスをした金正日の姿が浮かぶ。
あまり良いイメージが無いから、広まったら嫌だなぁ・・・・
えっ?なに?・・・・そくっりだ?
そう「巨匠」も、思っていたのかなぁ?・・・
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