『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

ドラマ『海のはじまり』:こういう別れってあるんだよ・・・・

2024年09月03日 | ジジイの呟き
ドラマ『海のはじまり』、切なさ満載だけれど良いドラマ。
池松壮亮さんが演じる津野君はその極みですね。
彼の演技力は、本当に凄いなぁと思いながら観ていますが、
特に好きだった人(水季)が亡くなった事を知らせる電話のシーンは圧巻だった。
約1分の間、セリフが一つもないシーンで、その悲しさや無念さを見事に表現していた。
劇団の座長が良く言う『背中でやる芝居』とは、こういったセリフに頼らない演技だと思う。

今日の放送では、主役の夏(目黒漣)と恋人の弥生(有村架純)が別れる決断をした。
二人の決断する際の気持ちが何だか凄く解って、思わず涙が込上げてきました。

実は結婚する前に、僕には9年付き合った女性がいた。
普通に『この人と一緒に人生を送るのだろうな』と思っていた。
僕がやりたいことをする姿や、何でも楽しそうにやる姿を、いつも見守ってくれていた。
彼女も自分のやりたい仕事に邁進していて、同じ様に僕も応援していた。
お互いに、好きで好きでしょうがなかった。
それまで、実家で祖母と母親の面倒を看ながらの生活だったのだけれど、
姉貴が帰国したら、彼女と一緒に住もうと思っていた。

彼女は大学の仏文科を卒業した後に、学生の頃から憧れていた美術商に勤めて、
アフリカの美術品の第一人者を目指していたし、周囲からも期待されていた事も知っていた。
フランス語と一緒に英会話を猛勉強して、いつしか自ら海外に買い付けに行くようになっていた。
本当に凄い人だなぁ・・・・
と僕はいつも尊敬して、ずっと応援し続けていた。

9年目に豪州の日本人学校に赴任していた姉貴の任期が終了した。
ところが、姉貴は現地で知り合った男性と国際結婚する事になって、
姉貴が帰国した後の計画は、狂ってしまった。
『どうしようか?』
このドラマのように二人で悩んでいた。
彼女が『仕事は辞めたくない』と言うのは判っていたし、
僕も彼女の才能を潰したくないと、僕は結婚を考えていなかった。
他に好きな人が出来た訳でもなく、お互いに心底好き合っていた。
彼女と何度も話し合って、最後の選択をした。
出した結論は『お互いに別の道を歩もう』だった。

最後に会っってその結論を出した日の感じが、この日のドラマとそっくりだった。
僕にとっては『あるある』でしたね(笑)

ギリギリまで一緒に居て、別れる時に『頑張れ!』と言う一言も・・・・
お互いに好きで、喧嘩別れした訳でもなんでもない。
好きだから、これから先に起こる事は相手のせいにしたくない・・・
自分たちが選んだ選択の理由だった。
お互いに心底好きだからこそ、こういう別れってあるんだよ・・・・

その彼女とは、40年近く経った今でも連絡を取り合っている。
毎年、僕が欠かさず誕生日にはメッセージを送っている。
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