『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

『引き際』

2015年04月15日 | Weblog

今回の芝居の稽古をやって居て、自分の人生を考える事が多くなりました。
特に僕の台詞には、今置かれている自分の立場と重なる部分が有って、
妙に台詞に気持ちが入り過ぎて、思い芝居になってしまったり・・・・

座長に『普段、お前が言っているように、重い内容を軽く喋れ』
と言われて、直してはみたけれど、逆に軽くなってしまって、
毎日暇さえあれば、その言い回しを練習して居る。

座長が良く
『悲しい芝居を悲しくやらないからこそ、本当の悲しさが伝わる』と言います。
台詞も同じで、軽く言っているからこそ、言葉の悲しさや、
言葉の重さが伝わるような気がします。

自分の人生と重なる部分が有る芝居だから、稽古をやって居ると、
ひょっとして、若い人には自然体で出来ない芝居なのかな?・・・・・
なんて、思ってみたりします。

芝居の中である、ホテルの支配人が副支配人に隠居を突き付けられる。
支配人は『恩知らず』と言って、怒り狂う。
そんな芝居の台本をみた時に、『引き際』って事を考えましたね。

考えてみれば人間『引き際』が一番難しい気がします。
『死に際』『往生際』『散り際』と似ているような気がしますが、
『引き際』はそれらとはちょっと違う気がして調べてみました。

『死に際』は辞書によると、諦めなければならなくなった時の
態度や決断力の事を言うと書いてあります。

『引き際』は、それまでの地位や立場から退く時の時期や身の処し方。

会社の役職定年はどっちなんでしょうね?
僕は『引き際』をずっと考えていたし、定年は『往生際』だと思っていたから
基本的に、雇用延長という選択肢は持って居なかった。
でも、現実に『往生際』が近づいてくると、その覚悟が揺らぎそうになる。

人生でもやり残した感があると『往生際』が悪くなるんだろうし、
やり残した事は無いと思えれば『大往生』になるんでしょう。

ただ『引き際』は、次にまた別の事をやればいい。
だから、次世代に引き継がせようと思ったら、自分は身を引かないといけない。
これが僕の哲学でした。
でないと、いつまでも過去の事を引きずって新しい事が出来ない。

これは恋愛と一緒です。
過去の女性と別れたら、次の恋愛に向かって過去を捨てる。
新しい恋が見つかったら、それまでの事から身を引かないといけない。
そして今までの事は、どうでも良くなるような恋でないとつまらない。

それは相手に対しても同じで、相手の過去を気にするような人は
新しい恋をする資格は無い、止めた方が良い。
そんな恋は絶対に幸せな方向に行かないですからね。

僕は沢山の『恋』をしてきました。今もしているかな?
『恋』とは異性とのものだけでは無いです。
心がウキウキと、何かに思いを寄せることです。

新たな恋が芽生えたら、古いものからの『引き際』が肝心だな・・・・
なんて、芝居をやりながら思ったのでした。

コメント (1)
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