
国策捜査という言葉を普及させた佐藤優さんの予告通り(11月30日ブログ)、元秘書の石川議員が逮捕され
東京地検特捜部のキャメルコートは小沢逮捕まで突っ走るのでしょうか。
エリートである官僚は政治家ごときに国を任せておけないという論理で「国賊」を誅するのか。
現代の2.26事件かもしれません(宗男さんも最近そう言っているらしい)。
佐藤さんの「見立て」はとても面白いので一番下に再録します。
まあ、ダーティー・イメージを国民に植え付けるだけでも目的達成かもしれないが、参議院選挙まであといくつの
ネタを持っているのでしょうか。
マスゴミは例によって検察リークという餌にむさぼりつくハイエナですか。
それって死肉ですけど。
小沢さんは予想していたかのように落ち着いているし千葉法務大臣も沈黙を守っている。
やりすぎる検察とか自民は国民の信任を失うかもしれません。
どうでもいいけど、あのカナザワとかいう秘書でも無い秘書。
目つきが悪くて怪しくないですか?
「ガセ・メール」事件を思い出してしまいます。
さて今日の話は違う佐藤さんです。
福島県知事だった佐藤栄佐久さん。
小泉時代の一極集中に反対し霞が関に反旗をあげました。
そして原発反対(プルサーマル)、道州制反対の闘う知事。
片山さんや浅野さんみたいな根性無しではない。
まさに自民、官僚、CIA,マスゴミのペルソナ・ノン・グラータだったのかもしれません。
弟の建設会社絡みの汚職ということで東京地検特捜部に検挙された。

一審と二審で執行猶予付きの有罪となり(刑が軽くなった)まだ裁判活動は続くのだと思いますが
どうやらこれもマスゴミが報じないヒドい話かも知れません。
なんと贈賄額がゼロだと裁判所が認定した。
「無形の贈賄」
素晴らしい創作力です。
無実だし刑務所には入れないが政治家として葬り去る。
東京高裁と地検は仲間なんでしょうか。
大学生になって運転免許を取り一番先に感じたのはある種の「恐怖感」でしたが皆さんはどうでしたか?
えっ、誰も制限速度を守らない、いや守っていると流れに乗れない。
教官が教えてくれました。
「10キロ・オーバーまでは警察は罰しない」。
ということはいつ自分が犯罪者に仕立てられるかも知れない。
そんな権力を検察や裁判所は持っているんですね。

佐藤優の「見立て」
引用はじめ
特捜検察と小沢一郎民主党幹事長の間で、面白いゲームが展開されている。
テーマは、「誰が日本国家を支配するか」ということだ。
特捜検察は、資格試験(国家公務員試験、司法試験)などの資格試験に合格した官僚が
国家を支配すべきと考えている。
明治憲法下の「天皇の官吏」という発想の延長線上の権力観を検察官僚は(恐らく無自覚的に)もっている。
これに対して、小沢氏は、国民の選挙によって選ばれた政治家が国家を支配すべきと考えている。
その意味で、小沢氏は、現行憲法の民主主義をより徹底することを考えている。
民主主義は最終的に数の多い者の意思が採択される。
そうなると8月30日の衆議院議員選挙(総選挙)で圧勝した民主党に権力の実体があるいうことになる。
特捜検察は「きれいな社会」をつくることが自らの使命と考えている。
特捜検察から見るならば、元公設第一秘書が政治資金規正法違反容疑で逮捕、起訴されている
小沢氏に権力が集中することが、職業的良心として許せない。
国家の主人は官僚だと考える検察官僚にとって、民主主義的手続きによって選ばれた政治家であっても、
官僚が定めたゲームのルールに反する者はすべて権力の簒奪者である。
簒奪者から、権力を取り返すことは正義の闘いだ。
こういう発想は昔からある。
1936年に二・二六事件を起こした陸軍青年将校たちも、財閥、政党政治家たちが
簒奪している権力を取り戻そうと、真面目に考え、命がけで行動した。
筆者は、特捜検察を21世紀の青年将校と見ている。検察官僚は、主観的には実に真面目に
日本の将来を考えている(そこに少しだけ、出世への野心が含まれている)。
筆者の見立てでは、現在、検察は2つの突破口を考えている。
一つは鳩山由紀夫総理の「故人献金」問題だ。
もう一つは、小沢氏に関する事件だ。
小沢氏に関する事件は、是非とも「サンズイ」(贈収賄などの汚職事件)を考えているのだと思う。
ここに大きな川がある。
疑惑情報を流すことで、世論を刺激し、川の水量が上がってくる。
いずれ、両岸のどちらかの堤が決壊する。
堤が決壊した側の村は洪水で全滅する。
現在、「鳩山堤」と「小沢堤」がある。
「故人献金」問題で、「鳩山堤」が決壊するかと思ったが、思ったよりも頑強で壊れない。
そこで、今度は「小沢堤」の決壊を狙う。
そこで、石川知裕衆議院議員(民主党、北海道11区)絡みの疑惑報道が最近たくさん出ているのだと思う。
石川氏は、小沢氏の秘書をつとめていた。8月の総選挙では、自民党の中川昭一元財務省(故人)を
破って当選した民主党の星である。
この人物を叩き潰すことができれば、民主党に与える打撃も大きい。
司法記者は、「検察が『石川は階段だ』と言っています」と筆者に伝えてくる。
要するに石川氏という階段を通じて、小沢幹事長にからむ事件をつくっていくという思惑なのだろう。
これは筆者にとってとても懐かしいメロディだ。
もう7年半前のことだが、2002年6月に鈴木宗男衆議院議員が逮捕される過程において、
「外務省のラスプーチン」こと筆者が「階段」として位置づけられていたからだ。
マルクスは、「歴史は繰り返される。一度目は悲劇として。二度目は喜劇として」(『ルイ・ボナパルトの18日』)
と述べている。
当面は、石川知裕氏を巡る状況が、今後も政局の流れを決めるポイントになると思う。