黄昏流星群というおとなの漫画がおもしろかった。一昨日から読み始めて三冊読了。これ、漫画雑誌では読んでいたがどうも面白くなかったのだ。その当時は。まだ血気盛んな年代だったから、ある意味軽蔑していたのかも知れない。こんな年になってなにを血迷っているのだろう、オレならこうはならないと思っていたのだった。
ある意味、うぬぼれであったのだろう。さらにある。それはまだまだオレは黄昏れてはいないという自負であったろう。ところが、ボキは黄昏れてきた。確実に年をとってきた。要するにジジイになったのである。ワラッチまう。
世の中のためにならないという自覚も十分ある。生涯学習を気取って、大学院彷徨もしている。もう四つめである。学部は一度だけ出ているから、都合五個目の大学生活を送っていた。最初の学部は新聞配達して苦学した。全部たいしたことをやってきたわけではない。ただし、勉強したいというささやかな願いがあっただけである。
勉強したりないという自覚はいつまでもある。知らないこと、忘れてしまったこと、やったことがなかった分野等々いくらでもあるからだ。
したがって、いつも自分だけを責める。偉そうに他人にあるいは若いヒトに文句を言えるかという自覚である。できない。人に説教たれる前に、そういうオメェは人のことを言えるのかという自責の念である。これは永遠に続くであろう。それに人と人とのつながりなんてぇもんも、怪しいモンだ。友人だと思っていても、すぐ切られる。こっちから切ることはないが、切られることはかなりある。年賀状もそうだ。こっちから出しても切られる。人生なんてそんなもんであろうからなぁ。その程度のものである。
夫婦だって離婚する場合があるのだから、人とのつながりなんてぇもんは薄っぺらい関係でしかないのでしょうから。
なんだか、本当のモノってなんだろうかと思う日々である。黄昏流星群というのはそういうものを描いているのかも知れないと思った次第である。
今日も古本チェーンで買ってこよう。なかなか良い漫画であったから。
BYE-BYE!