京都&神楽坂 美味彩花
京都と神楽坂を行ったり来たり、風景などを綴っています。
 



先日アップしきれなかった山鉾もいくつか載せておきます。
説明が不十分かもしれませんがどうかご容赦の程

『鯉山』(こいやま)は中国の龍門の滝を上る鯉が龍に化すという伝説に因み
立身出世のお守りが授与されます。

水引、前掛け、胴掛、見送りなど全てベルギー製の毛綴で重要文化財に指定
こちらは復元新調されたものです。

見送りは古代ギリシアの詩人ホロメスの『イリアッド』長編叙事詩の一場面
トロイア最後の王の姿を描いたものとされています。


『役行者山』(えんのぎょうじゃやま)

修験道(しゅげんどう)の開祖である役行者が
一言主神(ひとことぬしのかみ)を使って
葛城と大峰の間に石橋をかけたという伝説に由来しています。

水引は唐子遊図(からこあそびのず)

前懸は「牡丹胡蝶図」と「雲龍文様」の三枚継ぎ

胴懸は「雲龍波濤文様」の綴錦


『芦刈山』(あしかりやま)

御神体の古衣装は天正銘の小袖で重要文化財

『菊水鉾』(きくすいほこ)
町内にあった菊水井戸にちなんで名付けられました。
鉾頭には金色の菊の花がつけられています。

菊の葉からしたたり落ちる露を飲んで700歳まで生きたという菊滋童(きくじどう)
その為、菊水鉾は不老長寿の鉾とされています。

懸装品の多くは昭和を代表する工芸染織家
山鹿清華、皆川月華、皆川泰蔵の作品

幕末の兵火で消失しましたが昭和になってから再興され
「昭和新鉾」とも言われています。

海老名峰彰作の鳳凰の懸魚の飾り
各所に菊の花を象った飾りが付けられています。

水引、胴掛

階段で直接鉾に上がる事ができます。


こちらは『山伏山』(やまぶしやま)の水引

前掛は雲中の龍・青海波・麒麟を刺繍で豪華に描いた中国製です。

水引は、繭から糸を紡ぎ布を織り上げるまでを描いたもので
「中国風俗機織養蚕楼閣人物図」の錦織

他にも色々と撮って来たのですが
まだ整理出来ていないのでまた来年載せることにします~
色々と見て下さり誠にありがとうございました 



コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
京都にいた時は (しのぶ)
2006-07-18 13:39:48
あんまり興味もなかったので

よく見もしませんでしたが

素晴らしいものばかりですねぇ。



子どもがまだ小さくて7月に京都に帰れた頃は

鉾を立てた後の『引き初め』で

綱を持って引かせてもらいました。

改めてその時の写真みたら

綱を持つこどもだけが写ってて

鉾は映してませんでした~(笑)
 
 
 
しのぶさん (ぱすてる)
2006-07-18 16:59:26
私もしのぶさんと同じく今までは祇園祭の鉾を見てもさほど興味深くはなかったのですが

こうして写真を撮るようになってから

色々調べてみて本当に奧が深い事を知りました。

鉾立ての『引き初め』というのありますよね

お子さんだけが写っているのも良い思い出です~
 
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