京都&神楽坂 美味彩花
京都と神楽坂を行ったり来たり、風景などを綴っています。
 




東山文化を代表する銀閣寺さん(臨済宗相国派・東山慈照寺)
室町幕府、八代将軍足利義政が創建したとされ
華やかな北山文化の金閣寺とは対象に侘びさびの世界を表現しています。

観音殿など昨年2月より修復工事が行われています。



波紋を表現した銀沙灘(ぎんしゃだん)と
白砂の砂盛り向月台(こうげつだい)から見る観音殿

屋根の葺き替えも行われています。

薄い板を3cmずつずらし竹の釘で留めるこけら葺きとよばれる技法

まだ真新しい白木の屋根が遠くから見ると金色に輝いて見え
こうしてみると金閣寺によく似ています。

しかし金箔が貼られている金閣寺に対し
銀閣寺に銀が張られていた形跡はなく
本当は銀箔が貼られる予定だったとか
元々銀箔が貼られる予定は無かったとか色々な説があるようですが

侘びさびを重んじるという東山文化から考えると
素朴な建物であった(貼られていなかった)のではないかという説が有力だそうです。

国宝にも指定されている楼閣建築の観音殿は義政の死後に完成したもので
その菩提を弔う為に寺とし慈照寺となったそうです。

当時の遺構として観音堂と同じく国宝に指定されている東求堂

中には現存する最古の書院造り同仁斎があり
初めての四畳半茶室とされているそうです。


一番奥に新しく売店ができていました。
ちょっとした喫茶コーナーもあります。

銀閣寺の修復工事は約2年間行われるそうで
完成は来年になるようです。



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