接骨院治療日記~奮闘記~

新規開業の接骨院の日々の日常や、患者様とのふれあい、治療家としての気づきなどをつづっていきたいと思います!

お勉強をしましょう!

2015-03-11 09:06:07 | 治療について
おはようございます!

昨日は、急な冷え込みで場所によっては雪が降っていたようですね、皆様体調には十分にお気をつけください!

さて、本日はお勉強をします。

脳梗塞の時系列(急性)における病状変化

脳梗塞とは、脳への血管が閉塞することによる組織の壊死であります。
以前にも、分類を記載させていただきました!

今回は、病状がどのような過程を経ているのか、そしてどのような治療が必要かを説明いたします!

1.発症:脳の血流が血栓(血の塊)もしくは塞栓(脂肪や他の組織)により閉塞する。→治療法:塞栓している原因を溶かすための血栓溶解療法(アルテプラーゼ・ウロキナーゼ)を適応する。発症3時間以内

2.梗塞の拡大:血流障害による脳組織の壊死、血栓の増大が起こる。→治療法:血栓に対し抗血小板療法(アスピリンなど48時間以内)・抗凝固療法(ヘパリンなど)を適応、ペナンブラ(可逆性の塞栓部脳組織→まだ助かるところ)に対して脳保護療法(エダラボン)を行いフリーラジカル(活性酸素)の対応(活性酸素は脳組織を破壊する、エダラボンはフリーラジカルを消去し細胞死を抑制する)発症後24時間以内

3.脳浮腫、脳ヘルニア:血流の遮断によりペナンブラは全て壊死し組織の浮腫が起こり、最終的には脳幹(循環・呼吸・嘔吐・嚥下の中枢)を圧迫する。→治療法:脳浮腫に対し坑脳浮腫薬(高張グリセロール)を用い血液の浸透圧を上げて脳組織に貯留した水分を血中へ移行させる。2~5日目に開始、脳圧が下がらなければ、開頭外減圧療法(頭蓋骨を外して減圧する。)

治療法のターニングポイントとなるのは、発症から3時間、6時間、6時間以降となります。時間が経過することで、血管が駄目になってしまい、融解剤投与による脳出血のリスクが高まってしまい、その後の症状が大きく変わります。



接骨院では、関係ないような内容に思えるかもしれませんが、このような知識を得ていなければ、既往歴のある患者様への対応、医療従事者としてもしもの対応ができないのです。知識のない治療家に、誰が大切な体を預けるのでしょうか?私自身、勉強不足を自覚しておりますが、わからないことがあれば調べることだけはしております。

今回の内容は『病気がみえる』メディックメディア発行の書籍です。

鶴沢接骨院 香山大樹

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