三連休の最終日、つまりY下君が帰る日、何処で釣ろうかと前日の夜から論議、大島港は人でいっぱいだろうし釣れない、ならばと以前大きなガシラをゲットした樫野の地磯、それも灯台下ではなく手前の比較的降り易い磯に行こうと決めたのでした。9時ごろに家を出て、9時20分には樫野の駐車場に到着、釣り場に向かって歩き出したのですが、途中でY下君が空を指差し「ピューピュー言うてんで」と言い出します。歩いていると両側の防風林に遮られて気付かなかった風が、確かに北の方から強烈に吹いているのが分かります。釣座を考えると前から風が強烈に吹いてくる感じ、これは前日より大変だと判断し、何処に行こうかと迷います。
朝、睡蓮鉢には薄い氷が張っていました
このような北西風なら風裏にあたる海金剛側は良いだろうと思い、阿野木漁港の地磯へ行こうと決めました。同じ樫野地域なのでそんなに時間はかかりません。入り口の鎖を外して海辺まで車で降りていきました。
海面が自分たちより上にあるように見える坂を下っていくところ
ところが今度は風は無いものの、干潮時にあたったのか水深がありません。もともと浅い所なので海を見て、釣る気が失われてしまいました。
海を見て途方に暮れていたのが10時半ごろ
Y下君も昼を過ぎれば帰途につかねばならず、あまり遠い所へは行けませんから、釣り客でいっぱいなんやろうなと思いながらも大島漁港へと車を走らせます。
ところが着いてみると・・・人っ子一人として釣りをしていません。ただ前方や右横からの風が気にかかり、投げた撒き餌も身にかかります。
相変わらずヒョコッとするアタリでエサが無くなります。去年はヒョコ・ヒョコッと一度にはエサは無くならなかったので、一度アタリがあれば糸を張れば何がしかの魚が釣れたのですが、ヒョコッとしたアタリ一発でエサが無くなりますから合わせようがないのです。前日の安指で残った撒き餌を手前に打ち、雑魚を手前に寄せておいて少し沖目を狙うのですが、仕掛けを入れる度に雑魚共はそちらに向かっていくのです。魚たちはエサの臭いや形状に寄せられるのではなく、何かの着水音の方に向かう習性でもあるのかと思ってしまうほどです。
風は強く吹いてはいるものの風波はそう強く立ってなく、陽が差すと暖かでしたが、雲に遮られて陽が差さないと寒く感じる日でした。
付けるエサはペレットなので大きさを変えて投入することが出来ますが、直径1cmぐらいで釣っていたのですが、それを一口で喰う魚と言うのはそんなに小さい魚ではないと思うのですが、魚と言うのは外で見るより案外口が大きいのかも知れません。その半分ぐらいの大きさにするとアタリも無しにエサを取られてしまっています。おそらくタナに到着するまでに齧られているのでしょうが、そうだとすれば大きなエサも途中で齧られているのであり、タナに着いたころには一口サイズになっていたのかも知れません。
グレのアタリがあれば、こんなサイズのコッパばっかり、釣り人が来ないのは、師走の忙しさや寒さだけではなさそうですね。
結局2時には切り上げて、2012年の釣りはお仕舞い、釣座を去った後は風でこぼれたオキアミをトンビやカラスが掃除してくれていました。
これで去年の出来事の記事がやっと終わりました。今日は18年前に阪神大震災が起きた日、困難を排して職場に行ったことを思い出します。