ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

無量寺

2013-03-27 05:00:00 | 田舎

5年前の秋に初めて訪れた無量寺、その時は永沢芦雪の絵のことを中心に書きました。田舎のお寺と言うのは大阪などのお寺とは違い、境内が広くて大きな本堂を持っているなぁと思います。勿論土地が余ってる田舎と、空き地など滅多に無い都会との違いでしょうが、境内が広いと参拝に来ても心がゆったりと落ち着いた気分になれます。大阪で見てきたお寺は殆どが狭い境内にあれもこれもと置いてあり、見ているうちに気忙しくなってしまって、仏教の教えは何処かへ消し飛んでしまいそうです。

             

今回は2度目に訪れた図書館からの帰りに再び裏口からの入場です。裏口から入ると以前見えなかったものまで見えてくるのが不思議ですが、それは2回目だからかも知れません。

             

本堂の幅も広くて、前庭の幅も狭いせいか私の広角のカメラでも斜め横からでも入りきりません。前庭の幅は狭いのですが、長さは本堂より長いので広さは十分あるのです。

             

裏口の傍に建つ観音堂、横には数体のお地蔵さんと五重の石塔が並んでいます。

             

こちらは納骨堂、前に来た時は、このようなお堂は無かったと思うのですが、壁に何か字が書かれているので近寄って見ると・・・

             

タイトルは別にして、1枚のタイルに一文字づつ字が書かれています。小さく名前も書かれているのですが、どうやら子供たちが書いたもののようです。繋げて読むと般若心経になっています。“羅”や“蘊”のような難しい字から“一”だけの簡単な字までありますが、全部違う子が書いたのでしょうか?近くの串本小学校の子供が書いたのかも知れません。でも“空”や“色”や“是”のように同じ字もたくさん有りますから、誰が何処の“空”なのか、何処の“色”なのか、ちゃんと分担されていたのでしょうか。

             

こちら側には“羯”や“咒”のように安易には読めない字もあります。子供たちはどのように思いながら、こんな字を書いたのですかね。

ここ無量寺は東福寺の別格寺院だとか、そう言えば京都のお寺と比べると、田舎のお寺の方が規模が小さいですね。

             

境内の片隅には理解に苦しむ彫刻が置かれています。作者は酒井良さん、この彫刻のタイトルは『根』何処がどう根なのか私には解らないのです。1973年の作品だそうです。

             

こちらは『武地』だとか、どちらかが武ちゃんでどちらかが地チャンでしょうかね?こちらは1983年作、前回来た時には既に有った筈ですが、気付いていません。

1950年生まれと書いてありますから、私より1~2歳年上、感覚的にはよく似た世代なのですが、私の理解不足ですかね。
             
             

こちらが正面、左に鐘楼です。右に見える石碑の文字が読みたいのですが、1番上の字がどうしても読めません。無量寺には大きなフェニックス(たぶん4本)が植えられていて、近くまで来ると壁越しにその木が見えてくるので、門に着く前に「ここや」と判るのですが、それにしてもお寺にフェニックスはどうも似合わない気が気がします。

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