ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

田並から有田への旧道

2013-03-25 05:00:00 | 田舎

田並漁港を何となく見た後、未だ時間も有ったし田並橋から山へと続く道があったので、少し登ってみることにしました。これと言って目的があったわけではありません、どのような道なのか、何処に通じているのかぐらいを知りたかっただけなのです。

道にはガードレールがあったり、センターラインなどを引いているわけではありませんが、車は十分行き違うことが出来る広さです。

             

少し登ると左下の集落から登って来る階段があり、津波の時の避難路かと思いましたが、階段は別段新しいものでも無く、一昨年の3,11の教訓から造られたものではないことは明らかですが、津波の時の避難路として十分役に立ちます。

                        

ヤマザクラが咲いているのを今年最初に見ることが出来ました。大阪から車で来た時は、前の車に気を取られていて、あまり山の景色を見ていませんでしたが、鮮やかなピンクが目に飛び込んで来なかったことを思うと未だ咲いていなかったのかも知れません。ただこの日の4日後には満開になっているヤマザクラをいくつも見ています。

             

10分ほど歩くと左側から登って来る道が見え、そこに『大辺路』の案内札が立っているのを見て、田並で見た子供たちが描いたと言う地図はこの道のことを指すのかと思い、ここは再び歩かねばと思ったのでしたが、時間が来たので引き返しました。

駅前でCさんに会い、依頼事をして、山道のことを尋ねると、トンネルの無かった時代に利用されていた道で有田へ抜けると言います。では帰りにこの道を走ろうと思ったのでした。

             

田並のトンネルが出来たのはどうやら1965年のこと、私が中学1年の頃ですから、父親の車に乗せられて何度か古座に行ったこともありましたが、おそらくこの道を通った事は無いと思います。

スペースが少し有るところで車を停めて、戻ってきました。この案内板には田並の大辺路について書いてあり、田子からサンワへ抜ける道のことを書いた後、江田→松尾平見→野凪(ここでは氵に和と書かれていた)→田並海岸→田並川を北上して飛渡谷に下り、谷沿いを池の谷へ上がり、有田との境界に登っていったと書かれています。

             

案内板の少し上に少し戻りながら登っていく道があったので、海岸へ降りる道はないかと思い歩いてみることにしました。すぐに農作業をしている男の人が居たので、「この道の先はどうなってますか」と尋ねると、「こんな畑ばっかりや」と言われ、「海には降りられませんか」と聞くと「降りれる」と言うので確信して進んで行きました。

     

暫く歩くと道が左右に分かれたので右への道を選びました。5分ほど歩いて海が見えてきましたが道が無くなり、そこで作業していた女の人に「海へは降りられませんか」と尋ねました。分かれ道で「山の中の道やったらいける、左へそれからすぐ又左へ行ったら降りれる」と教えてくれたので、その通りに歩いたのでした。そこから10分ばかり、一番右の写真のところまで車で来れます。

       

梅の木を左に見ながら細い道を僅か1分、ここまでは舗装していましたが、この先は土道でした。この平見では家は一軒もありませんが、水道が通っているようです。

             

土道を5分ほど歩くと、海岸に出てきました。どのような浜になっているのか、どのような地磯があるのか期待が膨らみます。実は私はこの時までここが田の崎だと思っていたのでした。

             

正面は斜めに切り立った歩き難そうな磯、浅そうなので大物が居そうなところではありません。

             

右側の風景、何処も浅そうなので、田の崎で釣りをしたと聞くことがあるのですが、何処で釣るのかと思ったほど、でもよくよく考えてみると、この写真の向こう側の半島が田の崎なのです。無駄足だったかと思ったですが、まぁここがこんな浜だと分かればそれはそれで納得です。

                

駐車した場所まで戻り有田に向かって車を走らせましたが、道の幅は相変わらず、カーブが多い、絶対こんな道は通ってないと確信したのです。ゆっくり走って(ゆっくり走らないと危ない)10分足らずで入谷の集落に到着、NTTの敷地内にヤマザクラが咲いていたので車の中から撮っておきました。ここから42号線まで目と鼻の先です。

それにしても道を尋ねた二人はどちらもコテコテの和歌山弁ではありませんでした。何処かからの出戻りか?

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